株価指数先物【寄り前】 3万8000円接近では押し目狙いのロング対応

市況
2024年5月13日 8時18分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 38210 -30 (-0.07%)

TOPIX先物 2726.0 -3.0 (-0.10%)

シカゴ日経平均先物 38195 -45

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

10日の米国市場は、NYダウ S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。5月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は67.4となり、前月の77.2から低下し、6カ月ぶりの低水準だった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送り懸念が後退し、NYダウは8営業日続伸した。ただし、1年先のインフレ期待は3.5%と6カ月ぶりの高水準だったことが上値の重荷となった。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、消費者サービス、食品・飲料・タバコが上昇した半面、自動車・同部品、小売、耐久消費財・アパレルが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比45円安の3万8195円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比80円高の3万8320円で始まり、一時3万8440円まで買われた。買い一巡後は軟化し、米国市場の取引開始後に下落に転じると、3万8120円~3万8270円辺りで保ち合いを継続。3万8210円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、75日移動平均線(3万8340円)辺りでの攻防が続きそうである。米国では台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が4月の月次売上高は前年同月比59.6%増の2360億台湾ドル(約1兆1300億円)になったと発表。これを受けてエヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が買われており、支援材料になりそうだ。国内では東京エレクトロン <8035> [東証P]の決算反応が注目されそうだが、前週は決算を控えて調整が続いていたこともあり、アク抜けの動きをみせてくるようだと、日経平均型を支える形になりそうだ。

日経225先物は、25日線(3万8500円)が抵抗線として機能するなか、75日線を下回ってきたことで、-1σ(3万7740円)が意識されやすいところだ。ただし、国内では決算発表が週前半でピークを通過する。また、今週は米国ではFRBが金融政策を占ううえで重視する4月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、シグナル転換のきっかけになる可能性があるだろう。

25日線と75日線との乖離が縮小しており、75日線辺りでの底堅さをみせて、CPIを無難に通過できれば、25日突破を試す展開が意識されてくる。また、節目の3万8000円水準での底堅さもみられていることから、押し目待ち狙いのロングでの対応に向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の3万8000円から3万8500円のレンジを想定する。

10日のVIX指数は12.55(前日は12.69)に低下した。4月19日に付けた21.36をピークに低下傾向が続き、昨年3月21日に付けた12.40に接近してきた。ダブルボトムが意識されやすい一方で、CPIの結果を受けて年後半の利下げ期待が強まるようだと、ショートカバーを強めてくる展開がありそうだ。

なお、週末のNT倍率は先物中心限月で14.01倍に低下した。先週は14.16倍辺りで推移する200日線に跳ね返される形で低下傾向をみせており、週末には一時13.99倍まで下げる場面も見られた。直近のボトム圏に接近してきたことで、いったんはNTショートを巻き戻す動きが入りやすい水準である。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.