株価指数先物【引け後】 米CPIの結果待ちで短期トレードが中心

市況
2024年5月13日 18時41分

大阪6月限

日経225先物 38120 -120 (-0.31%)

TOPIX先物 2719.5 -9.5 (-0.34%)

日経225先物(6月限)は前日比120円安の3万8120円で取引を終了。寄り付きは3万8240円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8195円)を上回り、前日比変わらずで始まった。その後は3万8020円~3万8200円辺りで保ち合い、前場中盤にかけてレンジを下放れると3万7970円まで売られる場面も見られた。ただし、3万8000円近辺での底堅さが意識されて押し目待ち狙いのロングが入り、前場終盤にかけてプラス圏を回復し、3万8290円まで買われた。ランチタイムでは3万8200円~3万8250円辺りの狭いレンジで推移し、後場は3万8060円~3万8200円辺りでの推移が続いた。

前週末に米半導体株が買われたほか、決算発表後の動向が注目された東京エレクトロン <8035> [東証P]は寄り付き後に強含む場面が見られた。東エレクがその後下落に転じ、前場中盤にかけてショート優勢の流れとなった。ただし、引き続き3万8000円近辺では押し目買いが入りやすく、前場終盤にかけてショートカバーを誘ったようだ。

結局は75日移動平均線が抵抗線として意識される一方で、3万8000円辺りでは押し目狙いのロングが入り、後場は一段と狭いレンジでの推移となった。ただし、下向きで推移する25日線とボリンジャーバンドの-1σ(3万7710円)とのレンジを継続しており、25日線と75日線との乖離が70円程度まで縮小してきたことでデッドクロスも意識されてくる。テクニカルシグナルが悪化傾向をみせるなか、押し目待ち狙いのロングも入れづらくなりそうだ。

また、週足では13週線(3万8910円)と-1σ(3万7890円)によるレンジ推移が継続している。-1σを下回ってくると、ショートを誘う流れが強まる可能性があろう。今週は15日に米国で米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を占う上で重視する4月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、シグナル転換のきっかけになる可能性があることから、それまではポジションを傾けづらくさせよう。

そのため、前場の段階では値幅は出やすいが、短期的なトレードは前場で一巡し、後場は持ち高調整の動きはあるものの、膠着感の強い展開が続きそうである。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.01倍と横ばいだった。小動きであり、方向性としてはNTショートが入りやすい需給状況だろう。ただし、CPIの結果待ちとなるなかでは、スプレッド狙いの動きは限られそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6508枚、ソシエテジェネラル証券が1万5056枚、サスケハナ・ホンコンが4382枚、JPモルガン証券が2470枚、日産証券が2375枚、バークレイズ証券が2042枚、auカブコム証券が1225枚、SBI証券が1212枚、松井証券が1077枚、ゴールドマン証券が1034枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万5234枚、ソシエテジェネラル証券が1万6164枚、JPモルガン証券が4340枚、モルガンMUFG証券が4079枚、バークレイズ証券が3741枚、ゴールドマン証券が3072枚、サスケハナ・ホンコンが2557枚、ビーオブエー証券が1488枚、UBS証券が1274枚、シティグループ証券が949枚だった。

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