本日注目すべき【好決算】銘柄 山一電機、三越伊勢丹、ペプドリ (14日大引け後 発表分)

注目
2024年5月15日 7時01分

5月14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

山一電機 <6941> [東証P]  ★今期経常は2.5倍増益、43円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比69.2%減の29.1億円に落ち込んだものの、続く25年3月期は前期比2.5倍の72億円にV字回復する見通しとなった。今期は主力の半導体検査用ソケットが大きく低迷していたモバイル機器市場で復調するほか、データセンター向けや自動車ADAS(先進運転支援システム)向けなども伸び、26.3%の大幅増収を見込む。

併せて、前期の年間配当を30円→31円(前の期は104円)に増額し、今期も前期比43円増の74円に大幅増配する方針とした。また、発行済株式総数の2.44%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。

CSS <2304> [東証S]  ★今期経常を54%上方修正、配当も10円増額

◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の3億7000万円→5億7000万円に54.1%上方修正。増益率が18.2%増→82.1%増に拡大する見通しとなった。インバウンドや法人宴会需要の回復がスチュワード事業とフードサービス事業の収益に追い風となるほか、第2四半期に空間プロデュース事業が計画を大幅に上回る営業利益を達成したことを織り込んだ。  

併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は17円)に大幅増額修正した。

三越伊勢丹 <3099> [東証P]  ★今期経常は15%増で2期連続最高益、増配と自社株買いも発表

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比99.5%増の598億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比15.2%増の690億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はインバウンド需要の拡大を追い風に百貨店業が続伸するほか、カード取扱高の増加や経費構造改革の進捗によるクレジット・金融業の大幅増益を見込む。

業績好調に伴い、前期の年間配当を32円→34円(前の期は14円)に増額し、今期も前期比10円増の44円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の2.3%にあたる850万株または150億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株式はすべて消却する。

ファインデ <3649> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は3倍増益・上期計画を超過

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の8.6億円に急拡大して着地。主力の医療ビジネス事業で医療機関のDXを支援する医療用画像管理システムなどの大型案件導入が相次ぎ、69.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

第1四半期実績は上期計画の7.6億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

ラクス <3923> [東証P]  ★今期経常は60%増で2期連続最高益、1.55円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比3.3倍の56.1億円に伸びて着地。続く25年3月期も前期比60.4%増の90億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は経費精算システム「楽楽精算」を主力とするクラウド事業の収益成長が継続し、25.8%の増収を見込む。高水準の売上高成長を維持しながら、中期経営目標の最終年度(26年3月期)に向けて利益率の向上を目指す。

併せて、前期の年間配当を2.2円→2.35円(前の期は1.95円)に増額し、今期も前期比1.55円増の3.9円に大幅増配する方針とした。

恵和 <4251> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は7.8倍増益・上期計画を超過

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比7.8倍の12.7億円に急拡大して着地。主力の光学シート事業でノートパソコン・タブレット向けを中心に、直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板や液晶ディスプレイ向け光拡散フィルムの販売が好調だったことが寄与。

上期計画の12.6億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

セキュア <4264> [東証G]  ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の2.3億円→2.8億円に21.7%上方修正。増益率が31.4%増→60.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。1月に完全子会社化したジェイ・ティー・エヌの連結効果を織り込んだ。

フィナHD <4419> [東証G]  ★今期経常は3.3倍増で7期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常損益は1.9億円の黒字(前の期は3.2億円の赤字)に浮上して着地。続く25年3月期の同利益は前期比3.3倍の6.4億円に急拡大を見込み、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期は金融インフラストラクチャ事業で証券基幹システムの売り上げが拡大したほか、ビッグデータ解析事業もデータライセンスが好調だった。今期も金融インフラストラクチャ事業とビッグデータ解析事業の収益が大きく伸びる。

ペプドリ <4587> [東証P]  ★今期最終を92%上方修正・2期ぶり最高益更新へ

◆24年12月期の連結最終利益を従来予想の73億円→140億円に91.8%上方修正。増益率が2.4倍→4.6倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。4月に締結したノバルティス<NVS>とのペプチド創薬における提携拡大が予想を上回る収益貢献となる。

サカタINX <4633> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は29%増益で着地

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比29.3%増の39.9億円に伸びて着地。アジアを中心にパッケージ関連のグラビアインキの販売数量が増加したことが寄与。円安による収益押し上げ効果に加え、インキコストを削減したことも大幅増益に貢献した。

上期計画の56億円に対する進捗率は71.4%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、発行済み株式数の1.49%にあたる75万株または10億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

リブセンス <6054> [東証S]  ★1-3月期(1Q)経常は76%増益で着地

◆4年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比76.1%増の1.5億円に拡大して着地。アルバイト求人サイト「マッハバイト」で大手顧客との取引が拡大したことに加え、不動産情報サイト「イエシル」の買取再販事業で複数の物件売買が成立したことが寄与。

第1四半期実績だけで、通期計画の3.6億円に対する進捗率は43.1%に達しており、業績上振れが期待される。

三井海洋 <6269> [東証P]  ★1-3月期(1Q)最終は23倍増益で着地

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比23倍の94.6億円に急拡大して着地。浮体式石油生産貯蔵積出設備(FPSO)建造工事が順調に進捗し、25.2%の大幅増収を達成したことが寄与。安定したチャーター事業からの持ち分法投資に加え、金融収益が増加したことも利益を押し上げた。

第1四半期実績だけで、通期計画の170億円に対する進捗率は55.6%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、三井E&S <7003> による2190万8400株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限328万6200株の売り出しを実施すると発表。

ゼンショHD <7550> [東証P]  ★今期経常は21%増で4期連続最高益、20円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比81.3%増の509億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比20.8%増の615億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は企業の賃上げによる個人消費の持ち直しやインバウンドを含めた人流の回復などを背景に、4期連続の2ケタ増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比20円増の70円に増配する方針とした。

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