15日の株式相場見通し=続伸、米株高受けリスクオンの地合いに
15日の東京株式市場は主力株中心に買い優勢の地合いが継続し、日経平均株価は続伸する公算が大きい。3万8000円台半ばから後半にかけての強調展開が見込めそうだ。前日の米国株市場では米長期金利が低下基調となるなかリスク選好ムードとなり、ハイテク株や景気敏感株など幅広く買いが広がった。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに取引後半に上げ足を強める展開で、ナスダック指数は終値で4月11日の高値を上回り約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。この日の朝方発表された4月の生産者物価指数(PPI)は市場コンセンサスから上振れたものの、3月分が下方修正されたことがポジティブ視された。パウエルFRB議長の金融イベントでの発言では、政策金利は当面現状維持する方針を示したが、これまでと同じく次の政策変更が利上げではなく利下げの可能性が高いとの認識を示したことで、マーケットに特に嫌気されることはなかった。米株高を受けきょうの東京市場でも強気が優勢となりそうだ。米株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、外国為替市場では円安水準が維持されていることで、半導体セクターに追い風として意識される。ただ、日本時間今晩に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)を控え、買い一巡後は様子見ムードが広がる可能性もある。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比126ドル60セント高の3万9558ドル11セントと反発。ナスダック総合株価指数は同122.942ポイント高の1万6511.180だった。
日程面では、きょうは4月の訪日外国人客数など。海外では1~3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値、3月のユーロ圏鉱工業生産指数、5月のNY連銀製造業景況指数、5月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数、4月の米消費者物価指数(CPI)、4月の米小売売上高、3月の米企業在庫など。なお、香港と韓国市場が休場。