新家工がカイ気配切り上げ、大幅増配計画で7%台の配当利回りに着目した資金流入
新家工業<7305>がカイ気配を切り上げている。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算と、25年3月期の業績・配当予想を開示した。このうち配当に関して、前期の配当を15円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比145円増配の300円とした。前日終値ベースで配当利回りは約7.9%に上り、インカムゲイン狙いの投資家の買いが集まっている。
25年3月期の売上高は前期比4.2%減の427億円、最終利益は同0.5%増の17億円を見込む。中小建築分野での需要回復には時間を要するとみる一方で、自動車生産の回復を想定。ステンレス需要の新規開拓にも取り組む。あわせて中期経営計画も発表。27年3月期に売上高を467億円、最終利益を26億円、PBR(株価純資産倍率)を1.0倍とする目標を掲げた。24年3月期の売上高は前の期比4.0%減の445億5600万円、最終利益は同44.7%減の16億9100万円だった。