Jトラスト---1Qは増収、日本及び東南アジアの金融事業が2ケタ増収増益に
Jトラスト<8508>は14日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比21.2%増の315.54億円、営業損失が2.81億円(前年同期は101.35億円の利益)、税引前利益が同94.8%減の5.63億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同99.6%減の0.38億円となった。減益の主な要因は前期M&Aに伴い計上した負ののれん発生益101億年が剥落したことによるものである。
日本金融事業について、営業収益は前年同期比23.4%増の37.68億円、セグメント利益は同66.4%増の14.63億円となった。Nexus Cardにおいて割賦取扱高の増加により割賦立替手数料が増加したことや、Jトラストグローバル証券において堅調な株式市場を受けて役務収益等が増加した。
韓国及びモンゴル金融事業について、営業収益は前年同期比6.0%増の119.39億円、セグメント損失は12.86億円(前年同期は5.78億円の損失)となった。銀行業における貸出金残高や投資有価証券が増加したことにより貯蓄銀行業務における利息収益が増加したが、韓国国内の景気動向を踏まえ、貸倒引当金(損失評価引当金)を積み増ししたこと等があった。
東南アジア金融事業について、営業収益は前年同期比36.2%増の112.27億円、セグメント利益は同32.3%増の10.26億円となった。Jトラスト銀行インドネシアにおいて銀行業における貸出金の増加に伴う利息収益の増加や、Jトラストロイヤル銀行において大口不良債権の回収に伴い貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額の減少等があった。
不動産事業について、営業収益は前年同期比36.0%増の45.92億円、セグメント損失は0.43億円(前年同期は100.56億円の利益)となった。Jグランドにおいて販売用不動産における販売収益が増加したが、Jグランドにおいて販売用不動産における販売原価が増加したことや前第1四半期連結会計期間 にミライノベートの吸収合併に伴う負ののれん発生益101.13億円を計上した反動が生じた。
投資事業について、営業収益は前年同期比95.9%減の0.03億円、セグメント損失は9.16億円(前年同期は2.04億円の損失)となった。訴訟費用が増加した。
その他の事業について、営業収益は前年同期比8.1%増の1.47億円、セグメント損失は0.02億円(前年同期は0.03億円の利益)となった。
2024年12月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比12.0%増の1,280.00億円、営業利益が同8.2%減の74.00億円、税引前利益が同16.1%減の82.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同60.8%減の64.00億円とする、期初計画を据え置いている。
《HH》