ディアが決算受け下落 通期純利益の見通し下方修正 穀物価格下落で米農家が収入減=米国株個別
(NY時間09:45)(日本時間22:45)
ディア<DE> 400.05(-13.97 -3.37%)
農業機械のディア<DE>が下落。取引開始前に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。通期の純利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。
農家の収入減が圧迫していると説明。穀物価格の下落によって、米国の農家は2006年以来最大の収入減に見舞われており、機械購入の資金が減少していることが要因。米農務省の予測によると、2024年の農家の所得は約26%減の1161億ドルになり、この20年間で最大の減少幅となることが見込まれている。
メイCEOは声明で「われわれは需要の変化に適応し、将来に向けて事業を展開するため、生産量と在庫量を積極的に管理する」と述べた上で、「市場環境は変化しているが、われわれは戦略を堅持し、革新的な技術、製品、ソリューションに積極的に投資している」とも付け加えた。
(2-4月・第2四半期)
・1株利益:8.53ドル(予想:7.86ドル)
・売上高:136.1億ドル(予想:132.0億ドル)
耕作機械:65.8億ドル(予想:61.3億ドル)
小規模農業・芝生:31.9億ドル(予想:34.2億ドル)
建設・林業:38.4億ドル(予想:36.2億ドル)
(通期見通し)
・純利益:70.0~75.0億ドル(従来:75.0~77.5億ドル)(予想:75.3億ドル)
【企業概要】
米国内外において、トラクター、コンバイン、収穫機、土壌改良機、播種機などの農業機械を製造・販売する。また、酪農・家畜用機器や芝生用機器の他、土木・建設用機器も取扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース