ダウ平均が一時4万ドル乗せ 楽観的な雰囲気が続く ウォルマート上昇=米国株前半
NY株式16日(NY時間12:48)(日本時間01:48)
ダウ平均 39983.57(+75.57 +0.19%)
ナスダック 16759.46(+17.07 +0.10%)
CME日経平均先物 38730(大証終比:-160 -0.41%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。一時初の4万ドル台に載せた。前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、市場はFRBの年内利下げ期待を再び高めている。ただ、その後のFOMC委員の発言に概ね変化はなく、現行水準維持の必要性を強調し、利下げへの慎重姿勢を温存している。住宅とサービスのインフレを懸念しているようだ。
しかし、市場は楽観的で上値追いの展開を続けている。米株価指数は最高値を更新していることから、上げ一服感も出ているが、下押す気配は全くない。アナリストからは「成長鈍化とインフレ軟化の組み合わせは、株式市場にとって天の恵みだ。投資家にとって、将来の金利低下の匂いほど食欲をそそるものはない」といった声も聞かれた。
ウォルマート<WMT>が取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、株価は上昇している。消費が裁量から生活必需品にシフトする中、同社の市場シェアは拡大しており、恩恵を受けている模様。この決算を受けて他のディスカウントストアの株価も堅調。
農業機械のディア<DE>が決算を受け下落。取引開始前に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、通期の純利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。農家の収入減が圧迫していると説明。穀物価格の下落によって、米国の農家は2006年以来最大の収入減に見舞われている。
スイスの損保のチャブ<CB>が上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が同社株を67億ドル保有した。米証券取引委員会(SEC)への届け出で明らかとなった。
ASTスペースモバイル<ASTS>が急伸。同社は低軌道衛星を利用したグローバルな宇宙ベースのセルラー・ブロードバンド・ネットワークを構築する。前日引け後にAT&T<T>と宇宙からの携帯通信サービス提供で提携したと伝わった。
なお、本日は引け後にアプライド<AMAT>の決算が予定されている。
ウォルマート<WMT> 63.37(+3.54 +5.92%)
ディア<DE> 399.07(-14.95 -3.61%)
チャブ<CB> 263.92(+10.95 +4.33%)
AST<ASTS> 3.69(+1.30 +54.18%)
アップル<AAPL> 190.35(+0.63 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 422.49(-0.60 -0.14%)
アマゾン<AMZN> 185.57(-0.42 -0.23%)
アルファベットC<GOOG> 175.25(+1.37 +0.79%)
テスラ<TSLA> 175.22(+1.23 +0.71%)
メタ<META> 473.32(-8.22 -1.71%)
AMD<AMD> 166.43(+6.76 +4.23%)
エヌビディア<NVDA> 948.45(+2.15 +0.23%)
イーライリリー<LLY> 775.63(-11.39 -1.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース