話題株ピックアップ【昼刊】:岡三、三井住友FG、ハウス食G
■岡三証券グループ <8609> 755円 +25 円 (+3.4%) 11:30現在
岡三証券グループ<8609>が堅調推移。17日、子会社の岡三証券がUBSグループ<UBS>のUBSアセット・マネジメント(東京都千代田区)と連携したファンドラップサービスの導入について発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。今年度の上期に予定するサービスの導入にあたり、UBSアセット・マネジメントが持つアセットアロケーションに関する助言や、ファンドセレクションなどでのノウハウを活用することで同社と合意した。UBSアセット・マネジメントからグループ外へのノウハウ提供は、国内では初という。
■三井住友FG <8316> 9,672円 +272 円 (+2.9%) 11:30現在
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が朝安後に切り返し、2007年以来の高値圏で推移。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに加え、北洋銀行<8524>をはじめ地銀株の一角も頑強な動きをみせている。6月にも日銀が利上げに踏み切るとの見方が市場の一部で広がっており、国内金利の上昇による事業環境への好影響を見込んだ買いが銀行セクターに入っている。米ブルームバーグ通信が17日、元日銀調査統計局長で一橋大学国際・公共政策大学院教授の関根敏隆氏が、「日本の金融緩和度合いの大きさを踏まえれば、日銀が政策調整を進めることは自然であり、状況が許せば6月の金融政策決定会合での追加利上げもあり得るとの見解を示した」と伝えた。米国市場で長期債価格が下落(長期金利が上昇)したことも相まって、日本の長期金利には上昇圧力が掛かっている。一部で買い入れ減額観測があったこの日の日銀の定例の国債買い入れオペは、買い入れ額は前回から据え置かれたが、オペ通告後は目先の不透明感が後退したとの受け止めもあって、上げ幅を拡大する銀行株が散見される。
■GMO-FH <7177> 797円 +19 円 (+2.4%) 11:30現在
GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が続伸した。16日の取引終了後に、4月度の月次業績(速報)を開示した。営業収益は50億7600万円(前年同期比41.8%増)と大幅な増収となっており、ポジティブ視されたようだ。証券・FX事業と暗号資産事業の営業収益がともに増加した。
■ハウス食品グループ本社 <2810> 2,969.5円 +44.5 円 (+1.5%) 11:30現在
ハウス食品グループ本社<2810>が4日ぶり反発。16日の取引終了後、自社株TOBを実施すると発表した。247万7420株を1株2664円で買い付ける。期間は5月17日から6月13日まで。これが好感されている。
■平田機工 <6258> 7,240円 +90 円 (+1.3%) 11:30現在
平田機工<6258>は堅調。16日の取引終了後、電気自動車(EV)向けバッテリー充放電関連設備案件を受注したと発表した。受注金額は約25億円。受注先は非開示。これが手掛かりとなっている。
■東京エレクトロン <8035> 36,080円 -740 円 (-2.0%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など大手半導体製造装置メーカーが高安まちまち。目先は強弱観が拮抗している。前日の米国株市場では目先過熱感から半導体関連株の一角に売りが波及し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5日ぶりに反落した。また、取引終了後に発表された半導体製造装置世界最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>の2~4月期決算発表は売上高などが事前の市場予想を上回ったものの、目先高値警戒感からの利食い圧力が拭えず時間外取引で下落、これが東京市場でも半導体製造装置関連の上値を重くしているが、米半導体株と比較して株価が出遅れている分、押し目買いも入りやすい。なお、来週22日に米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の2~4月決算発表を控えており、この内容にマーケットの関心が集まっている。
■AHCグループ <7083> 749円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 11:30現在
AHCグループ<7083>がストップ高。16日取引終了後、障害者向け就労支援を手掛けるmanaby(仙台市宮城野区)との資本・業務提携を発表した。障害福祉分野におけるDX推進による新たな就労支援環境の構築を目指す。これを材料視する見方が急速に強まったようだ。
■かっこ <4166> 798円 +100 円 (+14.3%) ストップ高 11:30現在
かっこ<4166>はストップ高に買われた。16日の取引終了後、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」に関し、ゲオストア(名古屋市中区)が導入したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。ゲオストアが運営する家電などのサブスクレンタルサービスで導入後、クレジットカードの不正利用がなくなるといった効果が出たことから、同社の公式通販サイト「ゲオオンラインストア」で導入する運びとなったという。
■フェイスネットワーク <3489> 1,790円 +99 円 (+5.9%) 11:30現在
フェイスネットワーク<3489>が続伸し、上場来高値を更新した。16日の取引終了後、三菱地所<8802>が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT」を活用した商品開発に関する基本合意書を同社と締結したと発表した。フェイスNWの高級賃貸レジデンス「THE GRANDUO」に、同サービスを導入する。あわせて、快適な居住空間の提供に向けてファイテン(京都市中京区)と業務提携契約を締結したとも発表。今後の業績へのポジティブな影響を見込んだ買いが入ったようだ。菱地所のHOMETACTを「THE GRANDUO 南青山」に導入する。今後、THE GRANDUOシリーズへの標準採用への協議を進めるほか、東京・城南3区エリアを中心とする「GranDuo」シリーズへのHOMETACT導入パッケージの検討も進める。また、THE GRANDUOにおいて、ファイテンのナノメタックスコーティング技術を導入することなどを通じ、心身の健康につながる居住空間を構築する。
■クリングルファーマ <4884> 602円 +28 円 (+4.9%) 11:30現在
クリングルファーマ<4884>が3日ぶり反発。16日取引終了後、現在実施している声帯瘢痕(せいたいはんこん)患者を対象に組み換えヒトHGFタンパク質製剤(KP-100LI)を投与する第3相臨床試験で、医療法人財団順和会・山王メディカルセンター(東京都港区)を治験実施施設として追加したと発表した。山王メディカルセンターは東京の中心に位置し患者にとってアクセスが良いことから、同試験の症例組み入れの更なる加速が期待されるという。これが買い材料視されているようだ。
■イー・ガーディアン <6050> 1,835円 +68 円 (+3.9%) 11:30現在
イー・ガーディアン<6050>が堅調推移。年初来高値を更新した。16日の取引終了後、詐欺広告などの検知に有効なAIシステム「ROKA Custom」を開発し、監視サービスへの導入を開始したと発表しており、材料視されたようだ。不適切画像の検知を判定するための画像認識モデルを自由に構築・運用できるAIシステムを開発。著作物の無断利用や、オークションサイトでの不正出品などでの利用も想定する。
■DDグループ <3073> 1,283円 +40 円 (+3.2%) 11:30現在
DDグループ<3073>が全般地合い悪のなか頑強な値動き、4日ぶりに反発に転じている。「わらやき屋」などの居酒屋やダイニングをはじめ複数の業態の飲食店を運営するほか、ホテルや不動産事業にも展開する。飲食店は脱コロナを背景とした人流回復によって前年同月比で増勢が続いている。同社が16日取引終了後に発表した4月の月次売上高は既存店ベースで前年同月比8.5%増(全店ベースは5.5%増)と好調で、これが好感された。株価はここ25日移動平均線をサポートラインに狭いゾーンでのもみ合いが続き売り物がこなれており、一方で信用買い残の整理が進捗していることも需給面のポジティブ要因として投資資金の流入を促している。
■ピクセルカンパニーズ <2743> 230円 +7 円 (+3.1%) 11:30現在
ピクセルカンパニーズ<2743>が続伸している。同社は16日取引終了後、マクニカ クラビス カンパニー(横浜市港北区)とパートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この契約を通じて、同社はマクニカの世界的なネットワークと技術力を生かし、GPUサーバーのデータセンター運用を強化し、顧客に対して更なる高品質なソリューションを提供することが可能になるとしている。
■tripla <5136> 1,409円 +39 円 (+2.9%) 11:30現在
tripla<5136>が底堅い。16日の取引終了後、宿泊施設向けの公式ホームページ作成サービスの提供開始を発表。収益貢献を期待した買いが株価の下支え要因となったようだ。提供を開始する「tripla Page」は、多言語対応やSEO対策などの機能を持ち、AIチャットボットとも連携。予約数増加を求める宿泊施設のニーズに対応する。初期費用は不要で、料金は初年度で月額1万5000円。次年度以降は7000円とする。
■ケー・エフ・シー <3420> 1,500円 +16 円 (+1.1%) 11:30現在
ケー・エフ・シー<3420>がしっかり。16日の取引終了後、筆頭株主に異動が生じる予定になったと発表した。那須電機鉄工<5922>から東京証券取引所の立会外取引(ToSTNeT)を通じて、筆頭株主の高田信子氏が所有する株式78万4000株の全部を取得するとの連絡を受けたという。これによる経営体制や業績への影響はないとした。なお、17日付で筆頭株主が異動したことをこの日明らかにした。
●ストップ高銘柄
ビジネスコーチ <9562> 1,489円 +300 円 (+25.2%) ストップ高 11:30現在
コパ・コーポレーション <7689> 908円 +150 円 (+19.8%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
アルファ <4760> 1,855円 -500 円 (-21.2%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース