注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨコオ、ソースネクスト、AHCグループなど
東エレク<8035>:36080円(-740円)
反落。半導体製造装置の最大手企業である米アプライドマテリアルズが2-4月期決算を発表、売上高やEPSは市場予想を上回り、5-7月期売上高見通しも市場平均を上回っている。ただ、一部で高い見通しなどが示されていたこともあってポジティブなインパクトは限定的、時間外取引で株価は売り先行となっているもよう。同社にとってのマイナス材料につながっている。なお、半導体関連株は全般、来週のエヌビディアの決算待ちの状況にも。
ソースネクスト<4344>:194円(+10円)
大幅反発。子会社のポケトークが小売店などの訪日客施策を後押しするサービスを開始すると報じられている。「ポケトーク」を貸し出し、会話内容から言語にひも付けて需要などを分析するシステムをセットで提供するようだ。利用企業は端末を通じて訪日客の関心や要望を言語ごとに把握し、商品陳列や在庫調整に活用できることになる。第1弾としてビックカメラが導入を決め、12店舗で17日から始めるもよう。
日製鋼所<5631>:4375円(+211円)
大幅続伸。前日に決算説明会が開催されているが、25年3月期防衛事業の受注額が前期比6割増の1130億円になるとの見通しが示されているもよう。防衛事業の受注額は23年3月期の361億円から24年3月期には705億円に増加、全体の30%を占める状況となっているようだ。2月に装甲車を初めて受注しているほか、電気エネルギーから発生する磁場を利用して弾丸を高速で撃ち出す兵器の「レールガン」なども手掛けているもよう。
三井松島HD<1518>:5240円(-130円)
もみ合い。前日に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの共同保有比率が11.22%から14.56%にまで上昇していることが明らかになっている。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案などを行うこととされている。5月13日提出の大量保有報告書で6.97%の大株主に浮上したことが判明したが、その後は連日、保有比率上昇の変更報告書が提出されている。
ヨコオ<6800>:1959円(+183円)
大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に引き上げ、フェアバリューも2000円から3000円に引き上げ。想定以上にCTCの回復が見込めることに加え、VCCSが高水準を維持できるとの見方に変更し業績予想を上方修正。25年3月期営業利益は会社計画45.5億円を上回る50億円、前期比3.1倍を予想。26年3月期は70億円を見込んでいる。中長期的な半導体需要拡大や高度化を背景に再拡大期を迎える可能性としている。
ココナラ<4176>:405円(-4円)
もみ合い。24年8月期の営業損益予想を従来の0.10億円の黒字から2.70億円の黒字(前期実績1.26億円の赤字)に上方修正している。フリーランス支援事業のアン・コンサルティング(東京都渋谷区)を完全子会社化することに加え、広告宣伝費や人件費、プロダクト開発費など事業開発に係る2億円超の投資を来期以降にスライドさせるため。アン・コンサルティングの取得価額は非開示。
AHCグループ<7083>:749円(+100円)
ストップ高。manaby<9222>と福祉分野現場のDX推進で資本業務提携すると発表している。AHCグループはユニマック(神戸市)が保有するmanaby株のうち、5万株(発行済株式比率3.18%)を市場外の相対取引で取得する予定。業務提携の対象は障害福祉分野におけるDXの推進による新たな就労支援環境の構築で、具体的な方針や内容については両社で今後協議するとしている。
クリングル<4884>:602円(+28円)
大幅に3日ぶり反発。声帯瘢痕患者を対象に組換えヒトHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質製剤(KP-100LI)を投与する第3相臨床試験(プラセボ対照二重盲検比較試験)で、山王メディカルセンター(東京都港区)を治験実施施設として追加したと発表している。今回の追加で、京都府立医科大学附属病院など国内6施設で症例組入れを進めることとなり、症例組入れの加速が期待されるとしている。
《ST》