大同信が朝高後に下げ転換、自社株買い発表も上昇一服後に利益確定売り
大同信号<6743>が朝高後に下げに転じた。16日の取引終了後、24年3月期の連結決算とともに、取得総数179万株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.06%)を上限とする自社株買いの実施を発表。17日の午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、16日終値の467円で買い付けの委託を行うとした。株主還元姿勢を好感した買いが先行したものの、上昇一服後は利益確定目的の売りが優勢となったようだ。
取得総数179万株(総額8億3593万円)の上限に対し、151万2900株(総額7億652万円)を買い付けたと17日に開示している。25年3月期の業績予想は、売上高が前期比5.9%増の220億円、最終利益が同2.6倍の15億円となる見通し。年間配当予想は同2円増配の12円とした。中期経営計画も示し、27年3月期に売上高を230億円、営業利益を15億円(25年3月期見通しは11億円)に伸ばす目標を設定した。なお同社は17日、前日に株式給付信託(従業員持株会処分型)の詳細な内容を決議したことに伴い、17日付で自己株式の取得を一時中断すると発表。再開日が決まった際には改めて開示するとした。