株価指数先物【昼】 ショートカバーを交えた上昇で+2σに迫る
日経225先物は11時30分時点、前日比610円高の3万9350円(+1.57%)前後で推移。寄り付きは3万8780円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8745円)を上回り、買い優勢から始まった。現物の寄り付き時に付けた3万8700円を安値に上へのバイアスが強まり、ほどなくして3万9000円を回復。ボリンジャーバンドの+1σ(3万8960円)水準を明確に上放れたことでショートカバーを交えた上昇になり、終盤にかけて一時3万9460円まで上げ幅を広げ、+2σ(3万9570円)に迫る場面も見られた。
日経225先物は小幅な反発から始まったが、現物の寄り付き後に上へのバイアスが強まった。セクターでは石油石炭製品、鉱業、非鉄金属の上昇が目立っているが、「イラン大統領が搭乗したヘリ、濃霧の中で事故」との報道が朝方に伝わったことが市況上昇への思惑につながったとの見方もある。資源株が上昇するなか、節目の3万9000円を突破してきたことで、その後のインデックス買いが指数インパクトの大きい値がさ株を押し上げる形になったようだ。+2σに接近してきたこともあり、後場はやや持ち高調整の動きが優勢になる可能性があるだろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍に上昇した。一時14.07倍まで低下する場面も見られたが、その後の切り返しで200日移動平均線が位置する14.14倍水準での攻防をみせている。同線を明確に上回ってくる局面においては、NTショートを巻き戻す動きからNTロングに振れやすいだろう。
株探ニュース