話題株ピックアップ【夕刊】(3):SOMPO、三井不、阪神燃

注目
2024年5月21日 15時18分

■SOMPO <8630>  2,942円  -190 円 (-6.1%)  本日終値  東証プライム 下落率9位

SOMPOホールディングス<8630>が続急落した。20日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の純利益は前期比44.7%減の2300億円を見込む。実質増配計画と自社株買いも公表したが、損保大手3社のなかで減益計画を示したのはSOMPOのみとなった。減益でかつ、市場の見立てよりも低い利益水準となる見通しとなり、ネガティブ視されたようだ。国内損保事業でシステム開発など先行投資の影響などを織り込んだ。25年3月期の年間配当は112円を計画。株式分割を考慮した水準で前期の年間配当は100円で、実質増配を見込む。自社株買いは、取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み総数の4.04%)、取得総額770億円を上限とし、6月3日から11月18日の間、実施する。

■三井不動産 <8801>  1,469円  -21 円 (-1.4%)  本日終値

三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>が後場に弱含みで推移。東京建物<8804>や野村不動産ホールディングス<3231>が安く、東証の業種別指数で「不動産業」は下落率トップとなっている。不動産経済研究所が21日発表した首都圏の新築分譲マンション市場動向によると、4月の発売戸数は前年同月比42.5%減の972戸と大幅な減少となった。国内金利に上昇圧力が掛かるなか、今後の販売動向を懸念した売りを促す要因となったようだ。初月契約率は62.4%と同11.3ポイント低下。東京23区のほか、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県のすべてのエリアで発売戸数は減少した。

■阪神内燃機工業 <6018>  2,721円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

阪神内燃機工業<6018>がストップ高。午前10時30分ごろ、船舶用メタノール燃料エンジンが完成したと発表した。国内初のメタノールを燃料とする内航タンカーに搭載されるという。これを材料視した買いが集まった。

■リベルタ <4935>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

リベルタ<4935>がストップ高。21日、住友化学<4005>の固体ポリマー型温度調節材料「コンフォーマ」を用いた新生地と、ユタックス(兵庫県西脇市)の冷感プリント技術を活用した衣料品「氷撃α」を3社で共同開発し、6月下旬に発売すると発表した。酷暑の問題に対する関心が世界各地で高まるなか、日本に限らず海外での販路拡大に向け、まずは北米で現地法人を設立するという。リベルタに対しては、今後の収益貢献を見込んだ買いが集まったようだ。新商品は温度調節繊維と遮熱繊維を独自配合した生地を採用。温度変化によって吸熱・放熱する冷感プリントにより、人が快適と感じる温度帯にコントトロールし、冷感を持続させる。

■桂川電機 <6416>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

桂川電機<6416>はストップ高。20日の取引終了後に発表した24年3月期連結決算が、売上高62億5800万円(前の期比14.3%増)、営業利益1300万円(前の期7億5100万円の赤字)と黒字転換し、また従来予想の営業利益1000万円を上回って着地したことが好感された。コロナ禍に伴う影響に鎮静化がみられ、国内外での販売活動が活発化したことが寄与したほか、売上原価率改善への取り組み効果もあって営業損益が黒字化した。なお、25年3月期業績予想は現時点で合理的な算出が困難であるとして未定としている。同時に、24年3月期決算短信で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したとしており、これも好材料視された。5年以上にわたり継続して営業損失を計上していたため、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められると判断していたが、24年3月期決算で営業損益が黒字転換し、また継続的・安定的な営業利益の計上が見込まれることから記載を解消したという。

■売れるネット広告社 <9235>  2,662円  +170 円 (+6.8%)  本日終値

売れるネット広告社<9235>が後場急伸。同社はきょう正午ごろ、子会社の売れる越境ECが米Amazonにストアページを開設し、同国で商品販売を開始したと発表。売れるネットはこれまで、D2C(ネット通販)事業者向けにランディングページ特化型のクラウドサービス及びマーケティング支援サービスを提供してきたが、今後は売れる越境ECの事業活動を通して、グループとして海外物販のノウハウを獲得・蓄積し、サービス提供を行うことで、日本のD2C事業者の海外展開のサポートを実施するとしている。

■ジェイフロンティア <2934>  2,628円  +108 円 (+4.3%)  本日終値

ジェイフロンティア<2934>が後場一段高。同社はきょう午前10時ごろ、自社が提供するオンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)」の新たな処方薬受け取り方法として、セブン‐イレブンに設置されている宅配便ロッカー「PUDOステーション」での受け取りを開始したと発表。これによる利用者拡大などが期待されているようだ。配送や店頭での受け取りに加えて、「PUDOステーション」が設置されている東京都・神奈川県・埼玉県の一部のセブン‐イレブン1062店舗で、配送料無料で好きな時間に受け取ることができるという。

■ラサ商事 <3023>  1,865円  +71 円 (+4.0%)  本日終値

ラサ商事<3023>が3日続伸。20日の取引終了後、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)による自社株買いの実施を発表した。同日終値1794円で、21日午前8時45分のToSTNeT─3で買い付けの委託を行った。ラサ商事は21日午前10時に、総数36万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.09%)、総額6億4584万円分の買い付けを行ったと開示している。株主還元姿勢を好感した買いが株価の支援材料となったようだ。

■PEGASUS <6262>  531円  +16 円 (+3.1%)  本日終値

PEGASUS<6262>が3日続伸。20日の取引終了後、27年3月期に売上高300億円(24年3月期175億4200万円)、営業利益32億円(同3800万円)を目指す中期経営計画を策定したと発表しており、好材料視された。新製品開発や生産体制の拡充などにより工業用ミシン事業の売上高を96億円から200億円へ引き上げるほか、オートモーティブ事業も供給体制の構築や技術開発などに取り組み売上高を79億円から100億円へ引き上げる計画としている。

■酒井重工業 <6358>  5,470円  +160 円 (+3.0%)  本日終値

酒井重工業<6358>が続伸。午前11時15分ごろ、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大及び株式の流動性の向上を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

●ストップ高銘柄

ビジネスコーチ <9562>  1,905円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値

アイズ <5242>  1,935円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

AHCグループ <7083>  921円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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