ロウズが決算 業者向けがDIYを補う ただ、株価は下落=米国株個別
ホームセンター2位のロウズ・カンパニーズ<LOW>が取引開始前に2-4月期(第1四半期)決算を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収を示さなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、既存店売上高や1株利益、売上高は従来の予想を維持した。個人のDIYは落ち込んだものの、業者向けおよびオンラインの売上げで一部相殺された。
アナリストは「業者向け部門が5四半期連続でアウトパフォームしている。また、1株利益のアウトパフォームに寄与した販管費にも注目される」と述べた。また、「在庫は健全なようだ」とも語った。
ただ、時間外で株価は上昇していたものの、通常取引に入って売り優勢となっている。エリソンCEOはアナリストとの会見で「金利やインフレを巡る不確実性が引き続き住宅設備の需要の重荷となっており、商品よりも裁量的なサービスを好む傾向がある」と述べたことが嫌気されている模様。
この春は小規模な庭や芝生のプロジェクトが人気だが、消費者は大きな買い物には手を出さないままだと述べている。
(2-4月・第1四半期)
・既存店売上高:-4.1%(予想:-5.6%)
・1株利益(調整後):3.06ドル(予想:2.94ドル)
・売上高:213.6億ドル(予想:211.3億ドル)
・粗利益率(調整後):33.2%(予想:33.5%)
・営業利益率(調整後):12.4%(予想:12.3%)
(通期見通し)
・既存店売上高:-2~-3%を維持(予想:-2.4%)
・1株利益(調整後):12.00~12.30ドルを維持(予想:12.18ドル)
・売上高:840~850億ドルを維持(予想:845億ドル)
・営業利益率(調整後):12.6~12.7%(予想:12.6%)
【企業概要】
米国各地の店舗で建築資材を販売し、ホームデコレーション、修繕、修理、改築、不動産管理関連の製品を網羅する住宅関連用品小売り会社。ホームセンター運営会社。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース