AI需要が電力網を瀬戸際まで圧迫する可能性 恩恵を受けそうな銘柄は?=米国株
(NY時間10:27)(日本時間23:27)
GEベルノバ<GEV> 160.11(-0.84 -0.52%)
キャタピラー<CAT> 360.60(-2.15 -0.59%)
カミンズ<CMI> 284.80(-0.05 -0.02%)
米大手証券のアナリストは、データセンターからの電力需要の急増により、送電網への新たな容量追加が大幅に遅れることから、小型で迅速な配備が可能な天然ガスタービンや発電機を製造する企業が利益を得る可能性があると指摘している。米国内の多くの送電網は2025年に「レンガの壁」にぶつかると予想されているという。
現在のグリッド接続の課題に対する理解が深まることで、新興の 「time to power 」ソリューションに対する投資家の関心が高まり、注目度が高まると考えているという。
また、同アナリストによると、新しいデータセンター・プロジェクト用のディーゼルエンジン駆動のバックアップ発電機にも膨大な待ち時間が発生していると述べている。その結果、ジェットエンジンの技術を応用した小型天然ガスタービンの人気が急上昇する可能性があり、GEベルノバ<GEV>と独シーメンス・エナジーがその恩恵を受けることになるという。これらの航空転用型ガスタービンは数週間で導入できる。
その他、カミンズ<CMI>やキャタピラー<CAT>といった企業も、現場でのバックアップ電力を供給する天然ガス発電機を製造しており、恩恵を受ける可能性があると指摘している。
【企業概要】
*GEベルノバ
OECD諸国をはじめ世界各国で、陸上・洋上風力や水力を含む、より信頼性が高く持続可能な電力システムを構築し、発電・送電・調整・変換・貯蔵を行う製品とサービスを提供する。電化と脱炭素化、需要増への対応、排出量の抑制・削減を通じたエネルギー転換の推進など、顧客の具体的な取り組みを支援する。
*カミンズ
世界の商用トラックや防衛・特殊車両など向けのパワーソリューション関連製品の設計・製造・販売・サービスに取り組む。ディーゼル・天然ガス・電気・ハイブリッドのパワートレイン、及びろ過・燃料システム・自動変速機・発電システム・燃料電池製品等のパワートレイン関連部品を、代理店・販売・を通じて販売する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース