東京株式(前引け)=続落、ハイテク関連株軟調で下げ幅一時300円超
22日前引けの日経平均株価は前営業日比227円58銭安の3万8719円35銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億6567万株、売買代金概算は1兆9104億円。値上がり銘柄数は498、値下がり銘柄数は1111、変わらずは40銘柄だった。
21日の米株式市場でNYダウは反発し、ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新した。米経済の軟着陸期待が続いた一方で、半導体株は総じて下落した。東京市場ではハイテク関連株を中心に売りが優勢となったほか、主力株の一角に持ち高調整目的の売りも膨らんだ。日中は先物主導で売り圧力が強まり、日経平均株価は3万8600円台前半まで下落する場面があったが、75日移動平均線を支えに下げ渋る展開となった。米半導体大手のエヌビディア<NVDA>の決算発表を日本時間23日未明に控えるなかで、決算内容を見極めたいとの投資家も多く、次第に模様眺めの雰囲気が強まった。
東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>が下落し、トヨタ自動車<7203>と三菱商事<8058>、三井不動産<8801>が軟調推移。日本郵船<9101>やINPEX<1605>が安く、堀場製作所<6856>が水準を切り下げた。半面、ニデック<6594>が大幅高となり、日本電信電話<9432>とソフトバンクグループ<9984>がしっかり。東京海上ホールディングス<8766>と三越伊勢丹ホールディングス<3099>が逆行高で、TDK<6762>が堅調に推移した。