三井不など不動産株が下げ渋る、日銀オペ「札割れ」で国内金利の上昇が一服
三井不動産<8801>や住友不動産<8830>が下げ渋りの展開。飯田グループホールディングス<3291>が朝安後に切り返した。この日、日銀が実施した定例の国債買い入れオペのうち、「残存期間1年超3年以下」の結果は、オファー額の3750億円に対し、応札額が3564億円にとどまり、「札割れ」となった。市場サイドの債券保有ニーズの高さが意識され、債券需給が引き締まるとみた投資家の買いにより債券価格は上昇(金利は低下)。前日に11年ぶりに1%の大台に乗せた長期金利は上昇が一服している。目先はオファー額の減額などのシナリオがくすぶるものの、不動産株に対しては金利の上昇の一服を受けた散発的な買い戻しが入ったようだ。