話題株ピックアップ【夕刊】(2):CRE、良品計画、神戸物産
■シーアールイー <3458> 1,345円 +12 円 (+0.9%) 本日終値
シーアールイー<3458>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、企業の不動産戦略(CRE戦略)をサポートするククレブ・アドバイザーズ(東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表しており、好材料視された。CREでは23年からククレブと協業関係を築き、顧客企業である大手卸売業に対して、ククレブが「CRE戦略検討に関するコンサルティングサービス」を提供するなど協業関係にあったが、今回の資本・業務提携によりCREの顧客基盤の共有やグループ企業との事業連携を更に深化させるのが狙い。提携によりCREは物流インフラプラットフォームの新たなサービスとして、「CRE戦略構築・実行支援サービス」を顧客基盤に提供を開始するほか、今後はククレブが有する不動産ニーズに対する同社の物流不動産ソリューション(主にマスターリース機能など)を活用した共同提案や、CREが推進する物流インフラプラットフォームのサービス・ソリューションとの連携による事業シナジーの創出も順次進めていくとしている。
■良品計画 <7453> 2,428.5円 +21 円 (+0.9%) 本日終値
良品計画<7453>は堅調。22日取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表しており、これが株価を下支えした。店舗で利用できる優待カードの割引率を5%から7%へ引き上げる。今年8月から実施する。
■神戸物産 <3038> 3,423円 +2 円 (+0.1%) 本日終値
神戸物産<3038>が底堅い。22日の取引終了後に発表した4月度の単体業績は、売上高が前年同月比9.3%増の451億7200万円、営業利益は同7.2%増の28億8400万円となった。一方で、経常利益は為替予約に関するデリバティブ評価損の計上により、同22.5%減の21億6400万円となった。大幅な経常減益となったことを嫌気した売りが先行したものの、このところの安値圏で推移する同社株には値ごろ感が意識されたようだ。デリバティブ評価損の計上後の利益回復への期待もあって、押し目買いが入りプラス圏に浮上した。
■三井E&S <7003> 1,433円 -68 円 (-4.5%) 本日終値 東証プライム 下落率10位
三井E&S<7003>は朝高後に下げに沈む展開となった。22日の取引終了後、未定としていた今期の最終利益予想について、前期比39.7%増の350億円となる見通しだと発表した。年間配当予想は同7円増配の12円とした。これを手掛かりとして朝方は買いが先行したものの、今期は減収・営業減益の予想とあって、上値を追う姿勢は限られ、利益確定目的の売りが優勢となった。三井海洋開発<6269>株の売り出し価格の決定に伴い、特別利益を約200億円計上する見込みとなった。
■大塚ホールディングス <4578> 6,230円 -121 円 (-1.9%) 本日終値
大塚ホールディングス<4578>が7日続落。22日取引終了後、1~6月期連結業績予想について売上高を1兆370億円から1兆1000億円(前年同期比16.1%増)へ、純利益を1260億円から740億円(同27.9%減)へ修正すると発表。純利益予想を下方修正したことが嫌気された。想定為替レートを円安方向に見直したことや、従来予想に織り込んでいなかったマイルストン収入により売上高は上方修正した。一方、利益面ではアルツハイマー型認知症に伴うアジテーションで開発しているAVP-786の開発中止による減損損失が響く見通し。なお、通期予想は事業動向などを考慮して7月31日の決算発表時に知らせるという。
■住友金属鉱山 <5713> 5,295円 -67 円 (-1.3%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>が軟調に推移。22日のニューヨーク市場で、金先物相場は中心限月で1%を超す下げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がこの日に公開され、参加者によるインフレへの警戒感が示されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退。米長期金利は上昇しドル買いが進んだ。金相場は一般にドルと逆相関の関係にあることから、金先物への売り圧力が高まり、株式市場において金関連株への売りを促す要因となったようだ。
■INPEX <1605> 2,393円 -6.5 円 (-0.3%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比1.09ドル安の1バレル=77.57ドルに下落した。米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表した週間在庫統計で米原油在庫が予想に反して増加したことから、需給の緩みを警戒する売りが優勢となった。
■アイズ <5242> 2,550円 +500 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
アイズ<5242>が新値追いでストップ高まで買われた。同社は22日取引終了後、自社が運営する広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」で、案件マッチング機能の提供リード(メディアレーダーが媒体社に提供する見込み顧客情報)数が累計1500件を突破したと発表。これが株価を刺激したようだ。メディアレーダーは、複数の媒体社から提案を受けられる「案件マッチング機能」を2023年4月3日から会員向けに無料提供。累計提供リード数は23年4月から24年5月現在で約50倍に増加しているという。
■オカムラ食品工業 <2938> 3,025円 +278 円 (+10.1%) 本日終値
オカムラ食品工業<2938>が急伸。22日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。今年6月末時点で1単元(100株)以上保有する株主を対象に、同社で養殖あるいは加工した食品5000円相当を贈呈する。内容などについては検討するものの、来期以降も優待制度は継続する予定としている。
■前澤工業 <6489> 1,342円 +120 円 (+9.8%) 本日終値
前澤工業<6489>がマドを開けて急伸し、1999年以来の高値圏に浮上した。22日の取引終了後、24年5月期の連結決算に関し、最終利益が計画を7億円上回る32億円(前期比21.7%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、最高益を更新する見込みとなり、評価されたようだ。売上高は363億円(同12.1%増)と、計画に対し8億円上振れする。原価低減効果に加え、退職給付会計における費用減が寄与する。
株探ニュース