欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日本の介入に警戒も米引き締め継続の観測で

通貨
2024年5月23日 17時25分

23日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。157円台は日本の為替介入ゾーンと警戒され、ドル買いを弱める見通し。ただ、日銀の国債買入れオペ据え置きや米引き締め継続の観測でドルは下げづらい展開となりそうだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は当局者による最近のタカ派的な見解を裏付ける内容となり、長期金利を支えた。それを受けたドル買いでユーロ・ドルは1.0840ドル台から1.0810ドル台に軟化、ドル・円は156円40銭台から156円80銭台に浮上。本日アジア市場でドル買いは一服し、ドル・円は156円60銭台に下押しされる場面も。ただ、日銀の国債買入れオペ据え置きを受けた円売りがドルを支えた。

この後の海外市場はドル買い地合いの継続が見込まれる。ドル・円は157円台で日本の実弾投入の警戒が根強い。過度なドル買いと円売りは限定的となりそうだ。ただ、今晩発表の米PMIは製造業、サービス業とも前回からほぼ同水準とみられ、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測後退により金利高・ドル高の見通し。前日のエヌビディアの好業績で欧米株高に触れれば、円売りがドルを押し上げる可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI速報値(予想:46.1、4月:45.7)

・17:00 ユーロ圏・5月サービス業PMI速報値(予想:53.6、4月:53.3)

・17:30 英・5月製造業PMI速報値(予想:49.5、4月:49.1)

・17:30 英・5月サービス業PMI速報値(予想:54.7、4月:55.0)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:22.2万件)

・21:30 米・4月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.15、3月:0.15)

・22:45 米・5月製造業PMI速報値(予想:49.9、4月:50.0)

・22:45 米・5月サービス業PMI速報値(予想:51.2、4月:51.3)

・23:00 米・4月新築住宅販売件数(予想:67.9万戸、3月:69.3万戸)

・23:00 ユーロ圏・5月消費者信頼感指数速報値(予想:-14.2、4月:-14.7)

・04:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁質疑応答(スタンフォード大学)

・G7財務相・中銀総裁会議(イタリア、25日まで)

《CS》

提供:フィスコ

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