エヌビディアが決算受け1000ドル台に AIへの需要旺盛で今回も強気のガイダンス示す=米国株個別

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2024年5月23日 22時41分

(NY時間09:41)(日本時間22:41)

エヌビディア<NVDA> 1034.06(+84.56 +8.91%)

エヌビディア<NVDA>が1000ドル台に上昇。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を上回った。AIチップを扱うデータセンター部門の売上高が226億ドルと予想を上回ったほか、第2四半期の売上高見通しも予想を上回った。

また、増配と株式分割も発表。四半期配当を従来の1株0.04ドルから0.10ドルに150%増配するほか、1株を10株に株式分割する。6月6日終了時点の普通株の保有者に9株が6月7日終了後に追加交付される。

AIコンピューティングへの投資が依然旺盛であることを示し、今回も強気のガイダンスを発表。フアンCEOは声明で好みのフレーズである「次の産業革命が始まった」と述べた。

ただ、売上の多くは一握りの顧客からもたらされたもので、アマゾン<AMZN>、メタ<META>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>の4社で売上の約40%を占める。同社は自社の技術の拡販を目指しており、フアンCEOは「AIは消費者向けインターネット企業、自動車メーカー、医療関連企業へと移行しつつあるほか、ソブリンAIと呼ばれる傾向として各国が独自のシステムを開発している。こうした機会はクラウド・サービスプロバイダー以外にも数十億ドル規模の垂直市場を複数生み出す」と述べた。

ブラックウェルと呼ばれる同社の新チップが注目されているが、それについて同CEOは「現在フル生産体制にある。これは何兆ものパラメーターを扱う生成AIの基礎を築くものだ。われわれは次の成長の波に乗る準備ができている」と語った。

今回の決算をアナリストは賞賛。目標株価を1400ドルに引き上げたアナリストもいた。

(2-4月・第1四半期)

・1株利益(調整後):6.12ドル(予想:5.65ドル)

・売上高:260.4億ドル(予想:246.9億ドル)

データセンター:226億ドル(予想:211億ドル)

ゲーム:26.0億ドル(予想:26.2億ドル)

プロフェッショナル・ビジュアル:4.27億ドル(予想:4.79億ドル)

自動車:3.29億ドル(予想:2.92億ドル)

・粗利益率(調整後):78.9%(予想:77.0%)

・FCF:149.4億ドル(予想:122.9億ドル)

(5-7月・第2四半期見通し)

・売上高:280億ドル±2%(予想:268億ドル)

・粗利益率(調整後):75~76%(予想:75.6%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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