注目銘柄ダイジェスト(前場):グッドコムA、富士電機、キャスターなど

市況
2024年5月24日 11時50分

王将フード<9936>:8780円(+480円)

大幅反発。9月30日を基準日として1:3の株式分割を実施すると発表、1単位当たりの株価水準が高いことから、分割実施による流動性の向上期待などは高まりやすいようだ。また、3月末、9月末の株主に対する株主優待に関しては、分割後も引き続き100株以上の株主に対して2000円分の優待券を贈呈することで、実質的に拡充されることになる。

富士電機<6504>:8925円(-999円)

大幅反落。前日に26年度中期計画を発表している。最終年度の営業利益1400億円目標などを掲げているが、24年3月期実績1061億円などから、やや伸び率は限定的にとどまっているとの見方が優勢のようだ。財務資本戦略としては、キャッシュフローの想定5600億円うち、9割は成長投資に充当としている。株主還元は830億円で配当性向は30%を目安としているもよう。

資生堂<4911>:5042円(+227円)

大幅続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も4200円から6000円に引き上げている。日本や中国、TRなど課題となっていた地域での回復が見られており、グローバルのコスト構造改革効果なども想定以上の進捗と、ようやく業績反転が見えてきたと評価している。24年12月期営業利益は会社計画550億円を上回る628億円、前期比57.8%増を予想。

DIC<4631>:3333円(+162円)

大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3000円から3700円に引き上げている。インキ市場において競合他社の供給能力・営業力などが人員削減で低下している可能性があり、市場シェアの高い欧州で継続的にシェアを拡大し、インキ単体でも今後利益成長が可能と判断しているもよう。中期業績予想を上方修正、26年12月期営業利益は従来予想の334億円から406億円にまで引き上げている。

グッドコムA<3475>:676円(-115円)

4日大幅続落。前日に上半期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の12.6億円から8.7億円、前年同期比32.2%減に引き下げ。販売先の選定及び売買契約の締結状況は予想どおり進捗しているが、より好条件での販売に注力するために第2四半期までの売上計上に限定しないこととしたようだ。売上計上時期の後ろ倒しが主因であるため、通期予想は据え置きとしているが、急回復見通しに対する不透明感はやや強まる形のようだ。

アンジェス<4563>:49円(+3円)

大幅高。早老症治療薬「ゾキンヴィ」(希少疾病医薬品)の発売日を27日に決定したと発表している。4月17日に薬価基準に収載されていた。ゾキンヴィは、早老症のうちハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)及びプロセシング不全性のプロジェロイド・ラミノパチー(PL)の治療薬。米国で20年11月に承認を得て販売され、欧州や英国でも承認されている。アンジェスは日本での独占販売権を取得している。

エーアイ<4388>:861円(+150円)

ストップ高。生成AIと連携して高速に発話開始を可能にする音声合成ソリューション「入力ストリーミング音声合成API」を新たに開発し、miibo(東京都渋谷区)の会話型AI構築プラットフォームに採用されたと発表している。同ソリューションは、生成AIのストリーミング出力(生成文章をトークン毎に順次返答する形式)に対応して順次テキストトークンを音声合成APIへ入力できる。24年上期に販売を開始する予定。

キャスター<9331>:1520円(+300円)

ストップ高。パーソナル人工知能などを研究開発するオルツ(東京都港区)と生成AIを活用したプロダクト開発及びサービス運用を主な内容とする合弁事業で基本合意書を締結すると発表している。出資比率はキャスターが100%で、設立年月日は9月1日の予定。キャスターのフルリモートワークを前提としたプロダクト開発に関する知見とオルツが持つAI要素技術を組み合わせ、人手不足などに対応した事業を展開する。

《ST》

提供:フィスコ

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