ユーロ週間見通し:上げ渋りか、引き続き170円台での利食い売りを警戒

通貨
2024年5月25日 14時14分

■もみ合い、ユーロ圏経済の緩やかな回復への期待残る

今週のユーロ・ドルはもみ合い。欧州中央銀行(ECB)による6月利下げの可能性は一段と高まり、米政策金利の長期間据え置きも想定されたことから、ユーロ売り・米ドル買いが一時優勢となった。ただ、週後半にはユーロ圏経済の緩やかな回復を期待したユーロ買いも観測されており、ユーロ売り・米ドル買いは縮小した。取引レンジ:1.0805ドル-1.0884ドル。

■下げ渋りか、ECBの利下げペースにらみユーロ売り縮小も

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策への期待でドル選好地合いに変わりはない。ただ、5月31日発表のユーロ圏消費者物価指数が市場予想を上回った場合、欧州中央銀行(ECB)の利下げペースは相当緩やかになるとの見方からリスク回避のユーロ売りは後退しそうだ。

予想レンジ:1.0750ドル-1.0950

■強含み、日欧金利差のすみやかな縮小は予想されず

今週のユーロ・円は強含み。日米金利差の維持を想定して米ドル買い・円売りが強まり、この影響でユーロ・円は170円台半ばまで買われた。欧州中央銀行(ECB)による6月利下げは織り込み済みで7月以降については経済状況次第となることから、日欧金利差がすみやかに縮小するとの思惑は後退したこともユーロ買い・円売りを促す一因となったようだ。取引レンジ:168円99銭-170円50銭。

■上げ渋りか、引き続き170円台での利食い売りを警戒

来週のユーロ・円は上げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)の6月利下げはすでに織り込み済み。5月31日発表のユーロ圏消費者物価指数が市場予想を上回った場合、7月以降の利下げペースは緩慢になるとみられる。ただ、170円台では利益確定を狙ったユーロ売りが増える可能性があること、日本の為替介入が一部で警戒されていることから、ユーロは伸び悩む可能性は残されている。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・31日:5月消費者物価コア指数(4月:前年比+2.7%)45.7)

予想レンジ:169円00銭-171円50銭

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.