27日の株式相場見通し=反発、米ハイテク株高受け買い戻し優勢に
27日の東京株式市場は主力株中心に買い戻し優勢の地合いとなり、日経平均株価は反発に転じる公算が大きい。前週末の欧州株市場は高安まちまちで、ここドイツ、フランス、英国など主要国の株価指数は最高値圏から軟化傾向を示している。米国株市場ではハイテク主力銘柄を中心に買い戻され、NYダウが小反発したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は史上最高値を更新した。ミシガン大学が発表した5月の消費者態度指数の確報値は速報値から上方修正されたものの半年ぶりの低水準だったほか、1年後の期待インフレ率の方は速報値から下方修正された。これを受けインフレに対する過度な不安心理が後退し、全体相場はグロース株に追い風の強い地合いとなった。東京市場では前週後半に日経平均が上下にボラティリティの高い展開となり、週末は460円近い下げで前日の大幅高の大半を吐き出す格好となったが、きょうは米ハイテク株高を受け再び買いが優勢となる可能性が高そうだ。なお、米株市場ではエヌビディア<NVDA>が連日で最高値を更新したのをはじめ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がナスダック指数と歩調を合わせて最高値を更新していることから、東京市場でも同関連株にポジティブに作用しそうだ。日経平均は3万8000円台後半から3万9000円台回復を視野に入れる動きが予想される。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比4ドル33セント高の3万9069ドル59セントとわずかながら3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同184.761ポイント高の1万6920.794だった。
日程面では、きょうは3月の景気動向指数改定値、4月の外食売上高、5月の月例経済報告など。海外では1~4月の中国工業企業利益、5月の独Ifo企業景況感指数など。なお、メモリアルデーの祝日で米国市場は休場。また、英国市場も休場。