ハイテク株の押し目狙い/オープニングコメント

市況
2024年5月27日 8時28分

27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは184ポイント高だった。人工知能(AI)ブームを背景としたハイテクセクターの買いが根強く、相場をけん引する格好となった。3連休を控え、参加者が限られるなかでNYダウは上げ幅を縮めたが、ナスダックはエヌビディア主導での強い値動きだった。シカゴ日経225先物は大阪比200円高の38800円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは小幅な値動きではあったが、75日線を上回り、ボリンジャーバンドの+1σ水準を回復してきた。本日は米国市場がメモリアルデーの祝日となる影響から海外勢の商いは限られると考えられるものの、米ハイテク株高を支援材料に指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支える流れになりそうだ。

買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、下値の堅さがみられる局面においては、先物主導で買い仕掛け的な動きが入りやすいだろう。短期的な売買が中心であるため、値幅は出にくいと考えられるものの、米VIX指数は再び12.00を下回ってきたこともあり、売り仕掛け的なトレードは限られそうだ。短期的に売りを仕掛けてくる流れとなれば、その後のリバウンドを狙ったスタンスに向かわせよう。

物色としてはエヌビディアの上昇を手掛かりに、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった値がさハイテク株のほか、AIの成長期待から関連銘柄への関心も強そうだ。ただし、AI関連の中小型株については資金の逃げ足の速さが目立つため、フットワークが重要になりそうだ。そのほか、ニデック<6594>は過去2期分の決算修正を行った。嫌気売りが入る可能性がある一方で、自社株買いを発表したことや株価は高値圏で推移していることから需給状況は良好である。売り仕掛けが入る局面では押し目狙いのスタンスになりそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

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