株価指数先物【寄り前】 膠着ながらテクニカルシグナル好転でロング対応
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38980 +50 (+0.12%)
TOPIX先物 2770.5 +1.0 (+0.03%)
シカゴ日経平均先物 38950 +20 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
27日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場。英国市場もスプリング・バンク・ホリデーのため休場となった。ドイツ市場はDAX指数が3日続伸となり、ポルシェ・オートモービル・ホールディング、フォルクスワーゲン、電力会社のRWE、総合化学メーカーのBASF、化学・製薬メーカーのバイエルが買われた。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(時間外)は、大阪比20円高の3万8950円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円安の3万8900円で始まり、その後は3万8850円~3万8910円辺りで保ち合いを継続。中盤にかけてレンジを上放れると、一時3万8万8990円まで買われる場面も見られた。終盤にかけては3万8950円を挟んだ狭いレンジで推移し、3万8980円でナイトセッションの取引を終えた。米国市場が休場だったこともあって薄商いのなか、膠着感の強い相場展開だった。
日経225先物は本日も海外勢のフローが限られるなかで、方向感のつかみづらい展開になりそうだ。ただし、昨日は終盤にかけて強含み、75日移動平均線およびボリンジャーバンドの+1σを突破して終えた。小動きながらナイトセッションでも75日線(3万8760円)、+1σ(3万8890円)を上回って推移しており、ショートは仕掛けづらくなりそうだ。また、13週線(3万8880円)を上回ってきたことで、押し目待ち狙いのロングが入りやすくなったと考えられる。
日経225先物は本日も狭いレンジでの推移になりそうだが、13週線辺りではロングでの対応になろう。そのため、オプション権利行使価格の3万8875円を中心とした上下の権利行使価格3万8750円から3万9000円の狭いレンジを想定する。下値の堅さが意識されてくると、+1σと+2σが位置する3万9420円辺りとのレンジが意識されてくる可能性もありそうだ。
また、一目均衡表では雲上限が3万9000円辺りに位置しているが、明日には3万8540円辺りまで切り下がってくるため、自然体で雲を上放れてくることが見込まれる。遅行スパンは実線を下から上に突き抜ける上方シグナルを発生させてきた。テクニカルシグナルが好転するなか、ロングの勢いが強まる可能性が期待されよう。
日中はグローベックスの米株先物にらみの展開になりそうだ。ナスダック100先物がプラス圏で推移するようだと、エヌビディア<NVDA>などへの物色が継続するとの見方に向かわせることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されやすい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。一時14.11倍を付ける場面も見られたが、値がさハイテク株がまちまちのなか、14.14倍で推移している200日線を捉えることができなかった。一方で、海運株などPBR1倍割れの銘柄への資金流入が目立っており、相対的にTOPIX型優位の展開だった。方向性としてはNTショートによるスプレッド狙いが有効になりそうだが、祝日明けの米国市場を巡る思惑からNTショートを巻き戻す動きも意識しておきたい。
株探ニュース