旭化成、スウェーデン製薬企業を約1739億円で買収へ
旭化成<3407>は28日の取引終了後、スウェーデンの製薬企業であるキャリディタス・セラピューティクス<CALT>を買収すると発表した。完全子会社化を目的に、1株208スウェーデン・クローネ(約3076円)で株式公開買い付け(TOB)を実施する。買付総額は約118億スウェーデン・クローネ(約1739億円)を見込む。買収によりヘルスケア領域で腎疾患および自己免疫疾患における販売体制を拡充するとともに、欧州と米国市場でのプレゼンスの確立を目指す。新たな医薬品や開発パイプラインの導入機会の拡大を狙う。
キャリディタス・セラピューティクスの発行済み株式総数の90%以上の応募を買付の成立の前提条件とする。キャリディタス・セラピューティクスの米国預託証券は、ストックホルム上場株式の2株に該当するため、米国預託証券の買い付け価格は416スウェーデン・クローネとなる。旭化成は買収成立後の業績に与える影響については、現在精査中としている。