セールスフォースが決算受け時間外で17%の大幅安 成長鈍化への懸念を煽る=米国株個別
(NY時間16:44)(日本時間05:44)時間外
セールスフォース<CRM> 225.50(-46.12 -16.98%)
セールスフォース<CRM>が時間外で大幅安。引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。進行中の残存履行義務は予想を下回っている。
ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しているようだ。第2四半期の見通しが1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、通期は1株利益の見通しは上方修正したものの、売上高は予想を下回る見通しを示した。
今回の決算は成長鈍化への懸念を煽った模様。投資家たちは、同社が利益改善に目を向ける中、この1年で売上高が伸び悩んでいることを懸念している。これまで経営陣はAI指向のソフトウェアや機能が売上を押し上げる可能性があると宣伝してきたが、今回の決算は失望感を強めた模様。
(2-4月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.44ドル(予想:2.38ドル)
・売上高:91.3億ドル 11%増(予想:91.5億ドル)
サブスク&サポート:85.9億ドル(予想:85.7億ドル)
サービス収入:21.8億ドル(予想:21.9億ドル)
プラットフォームおよびその他収入:17.2億ドル(予想:17.5億ドル)
マーケティング&コマース収入:12.8億ドル(予想:12.8億ドル)
プロフェッショナルサービス・その他:5.48億ドル(予想:5.77億ドル)
・残存履行義務:539億ドル 15%増(予想:534.5億ドル)
進行中:264億ドル 9.5%増(予想:267.7億ドル)
非進行中:275億ドル(予想:265.8億ドル)
・FCF:60.8億ドル 43%増(予想:53.3億ドル)
(5-7月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.34~2.36ドル(予想:2.40ドル)
・売上高:92.0~92.5億ドル(予想:93.5億ドル)
・進行中の残存履行義務:+9%
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):9.86~9.94ドル(従来:9.68~9.76ドル)(予想:9.79ドル)
・売上高:377~380億ドル(予想:380億ドル)
・営業利益率(調整後):32.5%(従来:約32.5%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース