HPが引け後に決算発表 PCの販売が2年ぶりに増加=米国株個別

材料
2024年5月30日 6時12分

(NY時間17:11)(日本時間06:11)時間外

HP<HPQ> 33.30(+0.50 +1.52%)

HP<HPQ>が時間外で上昇。引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。パーソナルシステム部門は増収となり好調だったものの、プリンター部門は減収となった。PCの販売が2年ぶりに増加に転じた。PC市場はパンデミック初期に多くの消費者、企業、学校がノートPCを購入した後、過去2年間は歴史的な落ち込みを見せていた。

ガイダンスも公表し、第3四半期の1株利益の見通しが予想範囲内だったほか、通期の1株利益についても従来のレンジを縮小するに留めている。

今回はPC低迷の終わりを告げるもので、今後はマイクロソフト<MSFT>のウィンドウズ新バージョンやAIツールを扱うチップを搭載したハードウェア機器の発売で成長加速を期待しているようだ。

ロレスCEOは「AI向けPCは下半期に総出荷台数の約10%になる」と述べたほか、「25年と26年には出荷台数の約50%に達すると予想しており、財務上の影響はより大きくなる」とも付け加えた。

(2-4月・第2四半期)

・1株利益(調整後):0.82ドル(予想:0.81ドル)

・売上高:128.0億ドル 0.8%減(予想:126.0億ドル)

パーソナルシステム:84.3億ドル 3.1%増(予想:82.8億ドル)

プリンティング:43.7億ドル 7.8%減(予想:43.8億ドル)

・営業利益率(調整後):8.8%(予想:8.7%)

・FCF:5億ドル(予想:6.24億ドル)

・自社株買い:350万株

(5-7月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.78~0.92ドル(予想:0.85ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):3.30~3.60ドル(従来:3.25~3.65ドル)(予想:3.42ドル)

・FCF:31~36億ドル(予想:31.3億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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