ダウ平均は続落 調整色が強まる セールスフォースが大幅安=米国株序盤

市況
2024年5月30日 22時53分

NY株式30日(NY時間09:53)(日本時間22:53)

ダウ平均   38093.01(-348.53 -0.91%)

ナスダック   16883.45(-37.13 -0.22%)

CME日経平均先物 38255(大証終比:+255 +0.67%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。下げ幅は300ドルを超えている。取引開始前に第1四半期の米GDP改定値が発表され下方改定された。米株式市場は時間外で下げ渋る反応を見せていたものの、限定的な動きに留まっている。

前日引け後に決算を発表したセールスフォース<CRM>が大幅安になっていることが、前日からのセンチメントをさらに悪化させているとの指摘も出ている。

前日はS&P500採用銘柄の中の400以上の銘柄と、主要11セクターすべてがマイナスとなった。今月の米株式市場は最高値を更新していたが、月末になってその調整が加速しているようだ。

背景にはFRBの利下げ期待の後退と、それを受けた米10年債利回りの上昇が挙げられる。アナリストは「前日の米10年債利回りが1カ月ぶりに4.6%を超えたことが投資家心理の重荷となった」と指摘。利回り上昇は投資家が株式に支払う倍率を下げ、短期財務省証券(TB)やマネー・マーケット・ファンド(MMF)などの、より安全な投資を魅力的にする。FRBの高金利の長期化への懸念が強まっている中で、特に現在のようなバリュエーションが拡大し、カタリストが不在の中では株価の重石となる。

セールスフォース<CRM>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気している。第2四半期の見通しが1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、通期の1株利益の見通しは上方修正したものの、売上高は予想を下回る見通しを示した。今回の決算は成長鈍化への懸念を煽った模様。

家電量販店のベスト・バイ<BBY>が大幅高。取引開始前に決算を発表し、1株利益が予想を上回ったことが好感されている。販売不振が深刻化し、消費者が家電製品の購入を控える中、収益性が予想を上回ったことは心強かったようだ。

HP<HPQ>が決算を受け大幅高。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、PCの販売が2年ぶりに増加に転じたことが好感されている模様

セールスフォース<CRM> 220.37(-51.26 -18.87%)

HP<HPQ> 36.41(+3.61 +11.01%)

ベスト・バイ<BBY> 80.23(+8.33 +11.58%)

アップル<AAPL> 191.10(+0.81 +0.43%)

マイクロソフト<MSFT> 422.79(-6.38 -1.49%)

アマゾン<AMZN> 180.95(-1.07 -0.59%)

アルファベットC<GOOG> 175.85(-1.56 -0.88%)

テスラ<TSLA> 180.63(+4.44 +2.52%)

メタ<META> 469.70(-4.66 -0.98%)

AMD<AMD> 166.14(+1.00 +0.61%)

エヌビディア<NVDA> 1154.09(+5.84 +0.51%)

イーライリリー<LLY> 811.65(+0.12 +0.01%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.