UiPathが決算受け急落 CEOが突然の退任=米国株個別

材料
2024年5月30日 23時27分

(NY時間10:23)(日本時間23:23)

UiPath<PATH> 11.93(-6.37 -34.81%)

ロボット処理による自動化ソフトウエア開発のUiPath<PATH>が急落。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスで売上高の見通しが第2四半期、通期とも予想を下回ったことが嫌気されている模様。年間ベース経常収益(ARR)も予想を下回る見通しを示した。また、インスリンCEOの突然の退任も嫌気されている模様。

投資判断を「中立に」引き下げたアナリストもいる。「同社の業績は期待を下回るもので、実行上の問題や大型案件の更新に対する見通しが限定的であることから、同社にとっては転換の年になる可能性がある」と述べている。

「同社はマクロ的な逆風、経営上の問題、期待ほど成長を支えていない投資に直面。短期的な実行上の課題とリーダーシップの移行が回復の長期化のリスクをもたらす」とも述べた。

(2-4月・第1四半期)

・1株利益(調整後):0.13ドル(予想:0.12ドル)

・売上高:3.35億ドル 16%増(予想:3.33億ドル)

サブスクリプション:1.85億ドル 26%増(予想:1.79億ドル)

ライセンス:1.40億ドル 4.5%増(予想:1.44億ドル)

・粗利益率(調整後):86.0%(予想:85.3%)

・営業利益(調整後):0.50億ドル 4.4%増(予想:0.55億ドル)

・年間ベース経常収益(ARR):15.1億ドル 21%増(予想:15.1億ドル)

・FCF(調整後):1.01億ドル 39%増(予想:0.82億ドル)

(5-7月・第2四半期見通し)

・売上高:3.00~3.05億ドル(予想:3.42億ドル)

・年間ベース経常収益(ARR):15.4~15.5億ドル(予想:15.7億ドル)

(25年度通期見通し)

・売上高:14.05~14.10億ドル(予想:15.60億ドル)

・年間ベース経常収益(ARR):16.6~16.7億ドル(従来:17.3億ドル)(予想:17.3億ドル)

・営業利益(調整後):1.45億ドル(予想:2.95億ドル)

【企業概要】

ロボティックプロセスオートメーション(RPA)を実行する自動化プラットフォームを開発する。RPAの開発プラットフォームUiPath Studio、構築プロセスを実行するロボットUiPath Robots、ロボットの活動を追跡記録するUiPath Orchestratorを提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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