外為サマリー:一時156円50銭台に軟化、米金利低下や月末に絡む実需の動きが影響
31日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円75銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭程度のドル安・円高となっている。
30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円82銭前後と前日に比べて80銭強のドル安・円高で取引を終えた。1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されたことなどが影響し、一時156円38銭まで軟化した。
この日の東京市場のドル円相場は、日経平均株価が反発して始まったことを手掛かりに157円02銭まで強含む場面があった。ただ、前日に米長期金利が低下したことがドルの重荷となっているほか、月末に絡む実需のドル売り・円買いなどもあって失速。総務省が朝方発表した5月の東京都区部の消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合が前年同月比1.9%上昇と日銀の物価目標である2%を下回っていることもあり、午前9時40分過ぎには156円59銭まで押された。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0832ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=169円79銭前後と同15銭程度のユーロ高・円安で推移している。