株価指数先物【引け後】 後場に入りロングが強まる

市況
2024年5月31日 18時59分

大阪6月限

日経225先物 38490 +490 (+1.28%)

TOPIX先物 2772.0 +46.0 (+1.68%)

日経225先物(6月限)は前日比490円高の3万8490円で取引を終了。寄り付きは3万8050円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8230円)を下回る形から、小幅な上昇で始まった。ただし、寄り付きを安値にロング優勢となり、前場中盤にかけて3万8340円まで上げ幅を広げた。自律反発を狙ったスキャルピング中心のトレードとみられ、買い一巡後は前場終盤にかけて軟化し、ランチタイムでは3万8090円まで上げ幅を縮めた。ただし、後場の取引開始直後からロングの勢いが強まった。後場中盤にかけて前場に付けた高値を上回ると、終盤にはショートカバーとみられる動きが強まり、一時3万8540円まで買われる場面もあった。

米国市場は弱い値動きとなったものの、日経225先物は前日にボリンジャーバンドの-2σ水準まで売られたこともあり、自律反発を狙ったロングが優勢となった。朝方の上昇から前場終盤にかけて戻り売りに押されたため、後場は膠着感が強まるとみられていたが、予想外に強い値動きとなった。

ただし、25日移動平均線辺りまでの戻りであり、前日の下落分を埋める形だったため、自律反発の範囲内との見方もある。米国では米連邦準備理事会(FRB)が物価指標として重視する個人消費支出(PCEデフレーター)の発表を控えていることから、ショート筋がポジションをニュートラルに戻す動きもあったのだろう。

PCEデフレーターの結果を受けた米国市場次第では、25日線に上値を抑えられる形状となる可能性もあるため、ナイトセッションの動向が注目される。本日は-1σを支持線としたリバウンドから25日線まで回復したが、同線を突破してくるようだと、+2σが位置する3万9240円辺りが意識されてくる可能性はありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.88倍に低下した。エヌビディア<NVDA>の下落の影響もあってか、東京エレクトロン <8035> [東証P]が1社で日経平均株価を約85円抑える形だった。一方で、東証33業種すべてが上昇していることもあり、相対的にTOPIX型が優位だった。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8468枚、ソシエテジェネラル証券が1万6801枚、サスケハナ・ホンコンが8430枚、バークレイズ証券が3429枚、日産証券が2651枚、モルガンMUFG証券が2586枚、SBI証券が2432枚、野村証券が2155枚、JPモルガン証券が2111枚、ビーオブエー証券が1965枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万4441枚、ソシエテジェネラル証券が2万8264枚、JPモルガン証券が1万1498枚、バークレイズ証券が9418枚、ゴールドマン証券が8728枚、ビーオブエー証券が8047枚、モルガンMUFG証券が6313枚、野村証券が5860枚、サスケハナ・ホンコンが5178枚、みずほ証券が5151枚だった。

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