ギャップが決算受け大幅高 4ブランドとも想定外の増収=米国株個別

材料
2024年5月31日 22時49分

(NY時間09:49)(日本時間22:49)

ギャップ<GPS> 27.20(+4.68 +20.78%)

アパレルのギャップ<GPS>が大幅高。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上に伸びたほか、1株利益が予想の4倍近くになった。オールドネイビーやギャップ・グローバルが好調だったほか、バナナ・リパブリックやアスレタの既存店売上高が予想外の増収となった。ガイダンスも公表し、25年度通期の見通しを上方修正している。

昨年8月に就任したディクソンCEOは第1四半期の業績について、「通年の売上高と営業利益のガイダンスを引き上げる自信がついた。今回の見通しは引き続き不透明な消費者とマクロ環境を考慮したものだ」と述べた。

アナリストからは「同社はまたもや1株利益が大幅に予想を上回り、4つのブランドはすべてが想定外の増収を記録した。利益は徐々にプラスに転じており、通期での営業利益改善が視野に入ってきた」と述べた。ただ、そのうえで「割高なバリュエーションと下半期の逆風を指摘し、傍観を続けている」とも語っている。

(2-4月・第1四半期)

・既存店売上高:3.0%(予想:0.9%)

オールドネイビー:3.0%(予想:2.5%)

ギャップ・グローバル:3.0%(予想:2.5%)

バナナ・リパブリック:1.0%(予想:-3.3%)

アスレタ:5.0%(予想:-4.6%)

・1株利益:0.41ドル(予想:0.11ドル)

・売上高:34.0億ドル(予想:32.8億ドル)

・粗利益率:41.2%(予想:38.5%)

・在庫:15%減(予想:14.8%減)

・営業利益率:6.1%(予想:2.0%)

(5-7月・第2四半期)

・売上高:1桁台前半の成長を見込む

・粗利益率:約3.00%ポイントの拡大

(25年度通期見通し)

・売上高:微増(従来:ほぼ横ばい)

・粗利益率:1.50%超の拡大(従来:0.50%超の拡大)

・営業利益:40%台半ばの伸び(従来:10%台前半から半ば)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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