5月31日のNY為替概況
31日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円56銭へ下落後、157円28銭まで上昇し、引けた。
米4月コアPCE価格指数が予想通り鈍化、個人支出も弱く、さらに、米5月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に悪化したため年内の利下げが正当化されるとの見方に長期金利低下に伴いドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0882ドルへ上昇後、1.0840ドルまで反落し、引けた。
来週の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え発表されたユーロ圏5月消費者物価コア指数速報値が予想外に加速したため来週の理事会での利下げに不透明感が広がり、ユーロ買いが加速。しかし、センテノ・ポルトガル中銀総裁が「5月インフレの加速は、見通しを若干上回る程度」と述べており6月の利下げが計画通りに行われるとの見方にユーロ買いが後退。
ユーロ・円は、170円75銭へ上昇後、170円16銭まで反落。
ポンド・ドルは1.2708ドルから1.2766ドルまで上昇。
ドル・スイスは0.9054フランから0.9003フランへ下落した。
[経済指標]
・米・4月コアPCE価格指数:前年比+2.8%(予想:+2.8%、3月:+2.8%)
・米・4月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.3%、3月:+0.5%)
・米・4月個人消費支出(PCE):前月比+0.2%(予想:+0.3%、3月:+0.7%←+0.8%)
・米・5月シカゴ購買部協会景気指数:35.4(予想:41.1、4月:37.9)
《KY》