パラマウント、取締役会がスカイダンス社の提案を支持=米国株個別
(NY時間15:45)(日本時間04:45)
パラマウント<PARA> 11.84(+0.02 +0.13%)
パラマウント・グローバル<PARA>の取締役会はエリソン氏が率いる独立系映画製作のスカイダンス・メディア社の提案を支持したと伝わっている。スカイダンスはパラマウントの支配株主であるシャリー・レッドストーン氏の一族持ち株会社ナショナル・アミューズメンツ社に買収を提案。その後、スカイダンスはパラマウントと合併し、パラマウントの他の株主に対して、現金と債務返済という形で30億ドル余りを提供する。
これが実現すれば、「トップガン マーヴェリック」や「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」などパラマウントのヒット作を手がけてきたスカインダンス社にとって大きな飛躍となる。
オラクルの共同創業者ラリー・エリソン氏の息子であるデービッド・エリソン氏は、パラマウント買収によって名作「ゴッドファーザー」を含む膨大な映画作品に加え、放送やケーブルテレビ、ストリーミング事業を手に入れることになる。
146億ドルの長期負債を抱えるパラマウントにとっては、財務改善に必要な生命線となる可能性がある。同社は長年収益を支えてきた広告収入の減少と有料テレビ契約者数の落ち込みに直面。動画配信サービス「パラマウント+」はまだ黒字化できておらず、映画・テレビ業界を見舞っている時代の変化にうまく適応できていない。
株価は横ばいで推移。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース