4日の株式相場見通し=反落、米株高安まちまちで目先利食い誘発

市況
2024年6月4日 8時00分

4日の東京株式市場は強弱観対立のなかも、主力銘柄を中心に利益確定売り優勢の地合いとなりそうだ。前日の欧州株市場では英FTSE100は小安かったものの、独DAXなど主要国の株価が総じて上昇した。今週行われるECB理事会で利下げが行われる可能性が高く、これを拠りどころに投資家のセンチメントが強気に傾いている。しかし、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した一方、NYダウは前日に急伸をみせた反動で売り圧力に押され反落となった。ここダウとナスダック指数がちぐはぐな値動きとなっている。この日は午前中に発表された5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が事前の市場コンセンサスを下回った。また、4月の米建設支出も予想に反し前月比で減少したことで、米景気の底堅さに対する信頼感が揺らいでいる。週末7日に5月の米雇用統計発表を控えていることもあり、ポジション調整の売りが表面化した。ただ、個別ではエヌビディア<NVDA>が5%近い上昇を示したことで、ハイテク系グロース株に追い風となり、ナスダック指数は頑強な値動きとなっている。東京市場では前日に日経平均が前週末に続き430円あまりの大幅高を示し、2営業日合計で870円近く水準を切り上げており、きょうは米株市場の動きを受けて、リスクオンの反動が出やすいところ。3万8000円台半ばから後半の推移が想定される。

3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比115ドル29セント安の3万8571ドル03セントと反落。ナスダック総合株価指数は同93.655ポイント高の1万6828.670だった。

日程面では、5月のマネタリーベース、10年物国債の入札、5月の財政資金民間収支など。海外ではインド下院の総選挙の開票、4月の米雇用動態調査(JOLTS)、4月の米製造業受注など。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.