注目銘柄ダイジェスト(前場):日鋳造、インフォコム、IGSなど

市況
2024年6月4日 11時49分

日鋳造<5609>:1083円(+150円)

ストップ高。3Dプリンターを使った金属製の機械部品の製造費を2-3割超下げる技術を開発したと報じられている。24年度にも同技術を使った部品を産業機械など向けに量産し、技術のライセンス販売なども検討していくとされている。金属の粉末を作る際に水を使う製法を開発したもようで、短納期や低コスト化につながるようだ。段階的に半導体製造装置向けなどにも拡充する方針のようだ。中長期的な業績寄与を期待する動きが優勢。

インフォコム<4348>:5470円(+610円)

一時ストップ高。先週末には、米投資ファンドのブラックストーンが同社を買収することで合意と伝わり、前日は終日売買停止措置が取られていた。親会社の帝人が全株式を売却、ブラックストーンはTOBで全株を取得し、買収総額は2600億円規模になると伝わっていた。同社では帝人の意向を受けて検討を行っていることは事実としている。TOBプレミアムへの期待はこれまでもあったが、本日は一段と高まる形になっている。

ジャムコ<7408>:1572円(+86円)

大幅続伸。737マックスや787ドリームライナーなど新型機の中国への納入が再開されたと伝わっているようだ。先月には、中国規制当局による審査の影響で、中国顧客に対する航空機の納入に遅れが出ていると伝わっていたことから、安心感につながる形へ。前日の米国市場でボーイングは3.9%強の上昇となっている。つれて、ボーイング関連として位置づけられている同社株への刺激となっているもよう。

メディアスHD<3154>:990円(+115円)

大幅反発。前日に24年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の10億円から15億円、前期比20.2%減に引き上げ。医療機器販売事業において、手術等の症例数が想定以上に回復し消耗品の販売が堅調に進んだことが背景となるようだ。また、配当性向30%以上を基準としていることで、年間配当金も従来計画の14円から21円に引き上げ、前期比1円の減配となる。

永谷園HD<2899>:2740円 カ -

ストップ高買い気配。MBOの実施を発表している。TOB実施を目的に設立されたエムキャップ十二号が公開買付者となり、1株3100円でTOBを実施、全株取得を目指している。同社では賛同の意見表明、TOBへの応募推奨を行っている。TOB価格は前日終値に対して38.4%のプレミアムとなり、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB期間は6月4日から7月16日まで。

サーキュ<7379>:789円 カ -

ストップ高買い気配。クラウドワークス及びPKSHA Technologyとの間でそれぞれ資本業務提携を行うと発表した。同社が展開するフリーランスエンジニア・デザイナー向けマッチングサービス「FLEXY(フレキシー)」へのクラウドワークスのクラウドテック等に登録されている人材のサーキュレーションの送客や、プロシェアリングコンサルティング及びFLEXYにおけるAI技術活用を通じたサービスの精度向上などを目指し、さらなる企業価値の向上に取り組む。

データセク<3905>:2163円(+185円)

一時ストップ高。スーパー・マイクロ・コンピューター、シャープ、KDDIとの間で、AIデータセンター構築に向けて協議を開始することに合意したと発表した。シャープ堺工場跡地に、エヌビディアの最先端のAI計算基盤である「GB200 NVL72」などを搭載したAIデータセンターを構築し早期の稼働開始を目指す。加えて、包括業務提携先であるバルクホールディングスの子会社であるMSSを完全子会社化し、バルクHDとAI・サイバーセキュリティ分野での協業を開始することも発表した。

IGS<4265>:526円(+70円)

大幅続伸。非認知能力の可視化ツール「Ai GROW Lite(アイ・グロー・ライト)」を開発し、内田洋行が1万2千校以上に導入している学習eポータル「L-Gate(エルゲート)」の専売製品として連携すると発表した。非認知能力や学習に影響を与える特性、心理状態の可視化が可能で、ケアが必要な可能性のある児童・生徒を早期発見し早期支援につなげたいというニーズに応える。内田洋行は3日より主に公立小学校・中学校へ向けて全国で販売を開始した。

《ST》

提供:フィスコ

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