今日の為替市場ポイント:日銀金融政策修正の思惑でドル買い拡大の可能性低い

通貨
2024年6月5日 8時25分

4日のドル・円は、東京市場では156円49銭から155円36銭まで下落。欧米市場では155円47銭から154円55銭まで下落し、154円90銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に155円を挟んだ水準で推移か。日本銀行の金融政策修正の思惑でドル買いがただちに拡大する可能性は低いと予想される。

一部報道などによると、日本銀行は6月開催の金融政策決定会合で、長期国債の買い入れ減額の是非について議論する可能性があるようだ。市場関係者の間からは「6月の決定会合で月間6兆円程度の買い入れについて、これを減額することが適切かどうかを日銀が判断する可能性が高い」との声が聞かれている。大半の市場参加者は「国債買い入れの減額はゆるやかなペースで実施される」と想定しているが、減額の規模について市場の見方はまちまち。なお、日銀の植田総裁は4日に開かれた参院財政金融委員会出席し、「長期金利は今後も金融市場において形成されることが基本となると考えている」、「長期金利が急激に上昇する場合には、市場における安定的な金利形成を促す観点から機動的にオペを実施する」と述べた。国債買い入れがある程度減額されることは織り込み済みだが、国債買い入れの減額について日銀からの追加的なメッセージが早急に発出されることが望ましい。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.