東京株式(大引け)=347円安、半導体関連などをはじめリスク回避ムード一色

市況
2024年6月5日 15時46分

5日の東京株式市場は半導体関連などをはじめ主力株中心に売りが広がり、日経平均株価は下値を探る展開が続いた。下げ渋る場面もあったが戻し切れなかった。

大引けの日経平均株価は前営業日比347円29銭安の3万8490円17銭と続落。プライム市場の売買高概算は17億1743万株、売買代金概算は4兆6224億円。値上がり銘柄数は363、対して値下がり銘柄数は1246、変わらずは39銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク回避ムードの強い展開を余儀なくされた。前日の米国株市場では雇用指標の発表を受け米長期金利が低下、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇したものの終始不安定な値動きだった。為替市場では米金利低下を背景に一時ドル売りに拍車がかかり、1ドル=154円台まで円高が進行したことも警戒された。一方、取引時間中は一貫して円安方向に振れたのだが、全体相場は特にこれを好材料視する動きは見られなかった。半導体関連の一角に大口の売りが浴びせられ、これも市場センチメント悪化につながっている。また、世界景気の先行きに対する不透明感が投資家の気勢を削いだ。値下がり銘柄数は1200を超え、プライム市場全体の76%の銘柄が下落する売りニーズの強い地合いだった。

個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が値下がり率でも上位に入る激しい売られ方となった。また、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>など半導体主力株は総じて安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売られた。トヨタ自動車<7203>が軟調、リクルートホールディングス<6098>の下げも目立つ。博報堂DYホールディングス<2433>が急落、アイネット<9600>も大幅安。東京計器<7721>も大きく値を下げた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い逆行高で目を引く。ソニーグループ<6758>もしっかり。霞ヶ関キャピタル<3498>が買われ、オリンパス<7733>も上昇した。第一三共<4568>、エーザイ<4523>なども堅調。永谷園ホールディングス<2899>が値上がり率トップとなり、アンビスホールディングス<7071>も大幅高。ロート製薬<4527>が活況高となり、ユナイテッドアローズ<7606>も値を上げた。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.