HPエンタープライズが決算受け大幅高 AIサーバーが好調=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間22:35)
HPエンタープライズ<HPE> 19.91(+2.31 +13.13%)
HPエンタープライズ<HPE>が大幅高。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。AIからの需要でサーバー部門が堅調だった。ガイダンスも公表し、第3四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、通期の売上高および1株利益の見通しを上方修正している。
AI向けシステムの売上が第1四半期に比べて倍増の9億ドル以上に達したという。ネリCEOは「エヌビディア<NVDA>社製の高性能半導体の需要増と入手のしやすさがAIシステムの売上急増に繋がった」と述べた。また、同CEOはAIサーバー事業について「市場はこの事業に目覚め始めると思う。きょうの発表後にさらに理解が深まると期待している」とも語った。
今回の決算を受けて目標株価を22ドルに引き上げたアナリストもいる。「競合他社の期待外れの利益パフォーマンスに反して、同社のサーバー事業の利益は一線画し、固有の良好状態を示している」と述べた。
また、別のアナリストは「足元のAIサーバーの好調と受注残を考慮すると、通期ガイダンスの上方修正は圧倒的なものと見ている。AIサーバーの立ち上げがようやく具体化しつつあり、より良い売上高見通しが期待される」と述べていた。
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.42ドル(予想:0.39ドル)
・売上高:72.0億ドル 3.3%増(予想:68.2億ドル)
サーバー:38.7億ドル 18%増(予想:34.5億ドル)
ハイブリッド・クラウド:12.6億ドル 8.4%減(予想:12.6億ドル)
インテリジェント・エッジ:10.9億ドル 19%減(予想:12.5億ドル)
金融サービス:8.67億ドル 1.0%増(予想:8.67億ドル)
法人投資およびその他:2.52億ドル 4.1%増(予想:2.66億ドル)
・粗利益率(調整後):33.1%(予想:35.0%)
・営業利益率(調整後):9.5%(予想:9.69%)
(5-7月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.43~0.48ドル(予想:0.46ドル)
・売上高:74~78億ドル(予想:74.5億ドル)
(25年度通期見通し)
・売上高:1~3%増(従来:0~2%増)
・1株利益(調整後):1.85~1.95ドル(従来:1.82~1.92ドル、予想:1.87ドル)
・FCF:19億ドル以上(予想:19.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース