クラウドストライクが決算受け上昇 競合他社と違い好調な業績を発表=米国株個別
(NY時間09:50)(日本時間22:50)
クラウドストライク<CRWD> 321.18(+15.60 +5.11%)
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が上昇。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。新規の年ベース経常収益(ARR)も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正したほか、第2四半期の1株利益および売上高の見通しが予想を上回った。
競合他社が相次いで期待外れの決算を発表していたにもかかわらず、同社は好調な業績を発表。事前の期待は高く、同社の株価は過去1年間で約2倍に上昇し、同業他社よりも割高な評価となっていた。
同社は単一プラットフォーム戦略で市場シェアを拡大し続けている。カーツCEOは「統合プラットフォームは幅広く競争力のある堀を形成している」と述べていた。
アナリストは「厳しい消費環境下の中でも好調な業績を達成した。目先のカタリストとしては、今週金曜日にS&P500の算出銘柄への採用が発表される可能性がある」と述べていた。
(2-4月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.90ドル)
・売上高:9.21億ドル 33%増(予想:9.05億ドル)
サブスク:8.72億ドル(予想:8.53億ドル)
プロフェッショナル:0.49億ドル(予想:0.50億ドル)
・年ベース経常収益(ARR):36.5億ドル(予想:36.3億ドル)
新規ARR:2.12億ドル(予想:1.96億ドル)
(5-7月・第2四半期見通し)
・売上高:9.58~9.61億ドル(予想:9.55億ドル)
・1株利益(調整後):0.98~0.99ドル(予想:0.91ドル)
・営業利益(調整後):2.08~2.10億ドル(予想:2.08億ドル)
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.93~4.03ドル(従来:3.77~3.97ドル)(予想:3.94ドル)
・売上高:39.8~40.1億ドル(従来:39.2~39.9億ドル)(予想:39.7億ドル)
・営業利益(調整後):8.90~9.16億ドル(従来:8.64~9.13億ドル(予想:8.98億ドル)
【企業概要】
米国内外の企業向けに、エンドポイント保護のためのクラウドセキュリティ・ソリューションをSaaSサブスクリプションベースで提供する。次世代ウイルス対策・EDR・デバイス制御モジュールに、機械学習と高度な動作技術を組み合わせ、マルウェア等の攻撃から保護する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース