ダラー・ツリーが決算受け下落 ファミリー・ダラー事業の選択肢を検討=米国株個別

材料
2024年6月6日 0時14分

(NY時間11:13)(日本時間00:13)

ダラー・ツリー<DLTR> 114.55(-5.75 -4.78%)

ディスカウントショップのダラー・ツリー<DLTR>が下落。2015年に買収したファミリー・ダラー事業の業績が振るわず、売却やスピンオフを含む複数の選択肢を検討していると伝わった。同社はきょう、ポートフォリオの見直しを昨年開始したと発表文で説明。見直しプロセスのタイムテーブルはなく、何らかの取引につながる保証もないとしている。

同社はファミリー・ダラーを89億ドルで買収したが、結果的に高くつく格好となっている。今年3月には不振の店舗1000店ほどを閉鎖する計画を発表。ダラー・ツリーは先月末時点で約1万6400店を運営している。

同社は取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを下方修正している。

(2-4月・第1四半期)

・1株利益(調整後):1.43ドル(予想:1.44ドル)

・既存店売上高:1.0%増(予想:2.3%増)

ダラー・ツリー:1.7%増(予想:4.4%増)

ファミリー・ダラー:0.1%増(予想:0.1%増)

・売上高:76.3億ドル

・粗利益率:30.8%(予想:30.8%)

・総店舗数:1万6397(予想:1万6613)

ダラー・ツリー:8520 (予想:8,378)

ファミリー・ダラー:7877(予想:8215)

(5-7月・第2四半期見通し)

・売上高:73~76億ドル(予想:75.9億ドル)

・既存店売上高:1桁台前半

ダラー・ツリー:2~4%

ファミリー・ダラー:ほぼ横ばい

・1株利益(調整後):1.00~1.10ドル(予想:1.19ドル)

(25年度通期見通し)

・1株利益(調整後):6.50~7.00ドル(従来:6.70~7.30ドル)

・売上高:310~320億ドル(予想:315億ドル)

・既存店売上高:1桁台前半から半ばを維持

ダラー・ツリー:1桁台半ば

ファミリー・ダラー:1桁台前半

【企業概要】

米国およびカナダにおいて、主に1.25ドルの定価で商品を提供するディスカウントストアと、価格競争力のある商品を消費者に提供する近隣の総合小売ディスカウントストアを運営する。家庭用品・食器・文具・食品・健康美容製品・パーティー用品やその他多様な商品を取り扱う

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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