注目銘柄ダイジェスト(前場):クレセゾン、アルプスアル、カラダノートなど
クレセゾン<8253>:3390円(+163円)
大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2500円から4200円にまで引き上げている。ペイメント事業の収益性改善やインド事業の拡大を中心として業績予想を上方修正しているほか、自社株買いによる資本効率の改善なども評価。企業価値向上の目途として掲げるPBR1倍達成に向け、株価を意識した経営の意識が高まっていると指摘しているようだ。
東ソー<4042>:2057円(+63.5円)
大幅反発。前日に提出された大量保有報告書で、英シルチェスターの保有割合が5.06%となったことが明らかになっている。同社は子会社にオルガノを保有していることで、今後、資本政策や上場子会社の位置付けについて、市場の関心が高まっていくことになるとの見方が優勢に。なお、シルチェスターは直近でニコンの大株主に登場し、一時株価の急伸につながった経緯もある。
アルプスアル<6770>:1450.5円(-98.5円)
大幅反落。前日に経営構造改革の説明会を実施しているもよう。25年3月期には年換算300億円の施策を実施し、同期を底にV字回復を達成し、27年3月までにPBR1倍以上を達成するとしている。そのために、市場の声に真摯に向き合い、トップダウンで構造改革を完遂するとしている。目標株価引き上げの動きなどは本日散見されているものの、期待感なども先行する状況となっていたか、出尽くし感が優勢となる展開に。
東エレク<8035>:34980円(+1440円)
大幅反発。レーザーテックを除いて大手半導体株は総じて強い動きに。前日の米国市場ではハイテク中心に買われてナスダックが2%近い上昇に。エヌビディアが5%超の上昇となったことで、SOX指数も4.5%の大幅高となっている。HPエンタープライズCEOによる「生成AIの市場リーダーはエヌビディア」などとの発言などがエヌビディア上昇に寄与したもよう。エヌビディアの時価総額は初めて3兆ドルを突破している。
レーザーテック<6920>:34250円(-1310円)
大幅続落。空売り投資家として知られているスコーピオン・キャピタルが前日にレポートを公開、不正会計の疑いなども指摘する空売り表明レポートとなっている。前日は売り一巡後に一時下げ渋ったが再度軟化、会社側で不正会計の疑惑について明確に否定するコメントを発表しているが、本日も下値模索の動きが先行している。レポートの正当性に対する疑念の声は多いようだが、一方で今後の会社側の開示情報の充実を期待する声も多いようだ。
ヘリオス<4593>:167円(+7円)
大幅反発。同社の取り扱う製品等の流通、販売に関する業務提携基本契約及び第1回・第2回普通社債買取契約をアルフレッサと締結すると発表した。日本国内において、体性幹細胞再生医薬製品「MultiStem」を含むパイプライン製品の独占的卸売販売権や輸送・配送に関する権利、自動冷凍解凍在庫管理システム「SIFU」の事業化及び独占販売の権利などをアルフレッサに付与する。この業務提携により、いまだ有効な治療法のない疾患に治療法を提供し、日本における再生医療の実用化・拡大を目指す。
カラダノート<4014>:640円(+100円)
ストップ高。5日大引け後、大和ハウス工業と住宅領域で業務提携したと発表した。この提携で、大和ハウス工業が提案する『家事シェアハウス』などのオリジナル住宅から豊富な戸建住宅の供給実績と同社のライフイベントマーケティングの知見を生かし、子育て世代への支援強化を進める。さらに今後も、家づくりのプロに無料相談できる「おうち面談」から「最適な住宅会社の紹介」を中心に家づくりをサポートするオンライン完結型サービス「かぞくのおうち」の提携社数を増やし対応エリアを拡充していく。
ファンペップ<4881>:166円(+10円)
急騰。国立大学法人大阪大学との間で、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究の成果である抗体誘導ペプチド「FPP004X」の共有特許について、その特許権の効力に基づき、全世界での独占的な研究開発、製造及び販売、第三者への実施許諾(再実施許諾権付)を可能とする契約を締結したと発表した。社会問題となっている花粉症を第一の適応症として新しい治療選択肢を提供するため、2025年の日本国内での臨床試験開始を目指して研究開発を推進していくとしている。
《ST》