トリドリ:主力の「toridori base」の成長は堅調
トリドリ<9337>はインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「toridori base」を運営している。現状、売上総利益に対するサービス別の割合は、プロダクト領域の「toridori base」が約72%、マーケティングパートナー領域の「toridori ad」が約13%、「toridori promotion」が10%となっている。企業は月額定額制(4~6万円)で利用でき、イメージに合ったインフルエンサーを採用して自社製品をPRできる。現状の顧客企業数は6014社で、案件の多くが飲食店、そのほかは、美容、レジャー、アパレル、医療系など様々な企業が登録している。また、「toridori base」に登録しているインフルエンサーは約6.4万人、企業は月額料金を払うだけでインフルエンサーを採用し放題となっている。
マーケティングパートナー領域では、成長期待が高いTikTok領域においてOverFlow社が一定のブランドを確立している。トリドリは2023年9月にOverFlow社を子会社化し、OverFlow 社の顧客企業への提案力を掛け合わせることで、SMB 中心に提供しているマイクロインフルエンサーの活躍の機会を大企業、中堅企業まで広げていけると考えている。
直近は「toridori base」が販売代理店活用により大きく伸長しているようだ。今期の売上は前期比39.7%増の45億円、営業利益は前期比3.6倍の4.5億円を想定しており、その後も平均売上高成長率30%増~40%増を目指している。インターネット広告市場は拡大を続けており、インフルエンサーマーケティングへのニーズについても、同様の傾向が続くと予想しており、「toridori base」を中心とした堅調な売上高の増加を見込んでいる。成長戦略として今後も大型投資(M&Aなど)を検討しており、中長期的な業績拡大に注目しておきたい。
《NH》