米労働市場、FRBが考えているよりも弱い可能性

注目
2024年6月7日 4時13分

米労働市場はパウエルFRB議長らの認識と比べると、ずっと活気がないのかもしれない。米労働省労働統計局(BLS)が前日発表したデータによると、雇用者数の伸びは毎月の米雇用統計に基づくランレートの約25万人よりも、月平均で約6万人少なかった可能性が浮上している。

雇用・賃金に関する四半期調査での最新データは雇用の95%以上をカバーしており、最終的には月間の米雇用統計の年次改定に使用される。

FRBが利下げの開始時期を見極める中、今回の調査は労働市場を巡る不確実性を高める。月間の非農業部門雇用者数(NFP)や週間の新規失業保険申請件数など、労働市場の堅調さを示唆する指標もあるが、失業率上昇や求人件数減少など、亀裂が生じていることを示唆する指標もある。

エコノミストは月間の米雇用統計について、事業所調査が労働市場の実情を誇張してきた可能性が極めて高く、米労働市場はFRBが考えているよりも弱い可能性があると指摘している。

雇用がすでに広く認識されているよりも減速しているのであれば、FRBが長期に渡る高金利を続けることで、過度に雇用を減速させるリスクを高めることになる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.