横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (51)2024年後半に注目集める有望マーケットはどこ?!

特集
2024年6月7日 15時58分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

2024年もゴールデンウイーク(GW)を通過し、国内企業の決算発表も一巡、年前半の終盤戦に差し掛かりました。久しぶりに微妙な決算がてんこ盛りの決算シーズンとなりましたね。

GW期間中に配信した本コラム「2024年後半戦に備える!絶好の買い場到来か、さらなる調整かの分岐点」では、リトレースメントを中心に2024年の後半の投資戦略について考えてみました。

3月22日に4万1087円の史上最高値を付けた日経平均株価のその後の動きを見ると、4月19日安値の3万6733円まで4300円超下落しましたが、ここで下げ止まったようです。その後、緩やかにリバウンドを演じ、足もとでは3万8000円台での推移が続いています。ただ、最高値圏にある米国のS&P500種指数ナスダック総合指数と比べると、日本の株式市場は力強さに欠けると言わざるを得ません。

日本の株式市場が力強さに欠けるのは、利益確定売りに上値を抑えられていることがあります。その背景には、決算発表が進む中で日経平均株価のEPSが一時2100円台後半まで低下したことも一因だったと考えられるでしょう。ただ、決算発表が一巡したことでEPSの低下傾向にも歯止めがかかり、足もとでは2300円台半ばでの推移をみせています。

冴えない一方で、下値も堅いという日経平均株価の動きは、この他に4月後半から国内の個人投資家を中心に売り越し基調がみられた一方で、海外投資家の買い越しが続いたことも少なからず影響を及ぼしているのでしょう。

今回は、東京市場の売買代金シェアで6~7割と圧倒的な影響力を有する海外投資家の動向と、彼らを日本株に向かわせる要因について考えてみましょう。

次ページ:海外投資家の目に映る日経平均の"真の姿"


 

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