株価指数先物【引け後】 13週線が心理的な抵抗に

市況
2024年6月7日 18時18分

大阪6月限

日経225先物 38650 -110 (-0.28%)

TOPIX先物 2752.0 -9.0 (-0.32%)

日経225先物(6月限)は、前日比110円安の3万8650円で取引を終了。寄り付きは3万8620円とシカゴ日経平均先物の清算値(3万8635円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。その後はロング優勢のなかで3万8760円まで買われ、プラスに転じる場面も見られた。ただし、同水準に位置する13週移動平均線が心理的な抵抗となり、前場終盤にかけてはショート優勢となり、3万8550円まで売られた。もっとも、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、売り一巡後は3万8700円辺りで下げ渋る動きとなった。ランチタイムで3万8730円まで買い戻されたが、後場は3万8590円から3万8690円辺りでの保ち合いが続いた。

日経225先物は、25日線(3万8590円)水準での底堅さがみられた一方で、13週線(3万8780円)水準ではショートの動きとなり、オプション権利行使価格の3万8500円から3万8750円辺りの狭いレンジでの推移だった。ランチタイムでの戻り局面で13週線を捉えることができず、後場は25日線近辺での値動きであった。

引き続き13週線に上値を抑えられるトレンドを形成しており、積極的にロングを仕掛けてくる動きは限られている。米雇用統計の発表を受けた米国市場の動向次第ではトレンドが強まる可能性はあるものの、基本的には来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を通過するまでは様子見姿勢が続きそうだ。

また、来週末には6月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。限月交代に伴うロールオーバーの取引が中心になるため、週半ば以降は変動幅が大きくなる可能性がある。ちょうど日米金融イベントのタイミングと重なるため、短期的に仕掛けてくる動きには警戒しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.04倍に上昇した。ただし、同水準に位置する25日線が抵抗線として意識されている。スプレッド狙いの動きは取りづらいだろうが、ニュートラルに調整する観点からは、NTショートを巻き戻す動きが入りやすいだろう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1153枚、ソシエテジェネラル証券が1万1214枚、サスケハナ・ホンコンが4475枚、野村証券が2428枚、バークレイズ証券が2180枚、モルガンMUFG証券が1652枚、SBI証券が1642枚、ゴールドマン証券が1629枚、みずほ証券が1598枚、JPモルガン証券が1415枚だった。

TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が3万1847枚、ABNクリアリン証券が2万5827枚、みずほ証券が2万0747枚、野村証券が8794枚、JPモルガン証券が8653枚、モルガンMUFG証券が7507枚、HSBC証券が7287枚、BNPパリバ証券が6538枚、ゴールドマン証券が5397枚、バークレイズ証券が2819枚だった。

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