ダウ平均は4日続伸 米雇用統計は冷え込み示さずも楽観的ムード根強い=米国株序盤
NY株式7日(NY時間11:28)(日本時間00:28)
ダウ平均 38960.07(+73.90 +0.19%)
ナスダック 17148.25(-24.87 -0.14%)
CME日経平均先物 38750(大証終比:+100 +0.26%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は4日続伸。取引開始前に発表になった5月の米雇用統計が予想を上回る内容となり、雇用の冷え込みを示さなったことから、米株式市場は売りが先行して始まった。
今週発表の米経済指標が弱い内容が相次いでおり、エコノミストからも今週の米雇用統計は予想を下回る可能性も示唆されていた。しかし、結果は雇用の底堅さを示す内容で、今週復活していたFRBの利下げ期待は再び後退している。短期金融市場では年内の利下げ確率を大きく低下させており、年内1回との見方が優勢となっている。
ただ、いまの米株式市場は楽観的ムードが広がっている。売りが一巡すると押し目買いも入り、ダウ平均はプラスに転じている。利下げ期待は後退させているものの、景気の底堅さは示す内容でもある。米国債利回りが急上昇していことから、IT・ハイテク株など成長株には戻り売りが出ているものの、その他の銀行やエネルギー、ヘルスケア、産業には買いも入っており、米株式市場を支えている。
なお、エヌビディア<NVDA>は1株を10株にする株式分割を発表しているが、本日が権利付最終取引日となる。本日中に買い約定すれば権利が得られる。なお、来週10日月曜日の権利落ち日から分割を考慮した価格での取引が始まる。本日の10分の1の株価。
電子署名のドキュサイン<DOCU>が決算を受け下落。第2四半期のビリングの見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。通期の見通しは上方修正されている。
バイオ医薬品のバイオメア・フュージョン<BEMA>が急落。現在進行中の1型および2型糖尿病を対象とした「BMF-219」の臨床試験について、FDAが保留を決定したことが嫌気されている。
スキーリゾート運営のベイル・リゾーツ<MTN>が決算を受け下落。通期のEBITDAや純利益の見通しを下方修正している。
バイオ医薬品のジェロン<GERN>が大幅高。FDAから血液疾患治療薬「ライテロ」の承認を取得したことが好感されている。
ゲーム販売のゲームストップ<GME>が急反落。追加の増資計画を公表していた。なお、前日はキース・ギル氏がこのあとNY時間の12時(日本時間8日午前1時)にユーチューブでのライブ配信が開始する予定。
米雇用統計(5月)21:30
*非農業部門雇用者数
結果 27.2万人
予想 19.0万人 前回 17.5万人(前月比)
*失業率
結果 4.0%
予想 3.9% 前回 3.9%
*平均時給
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.1%
予想 4.0% 前回 3.9%(前年比)
ドキュサイン<DOCU> 51.90(-2.70 -4.95%)
バイオメア<BMEA> 4.16(-7.11 -63.09%)
ジェロン<GERN> 4.66(+0.77 +19.67%)
ベイル・リゾーツ<MTN> 167.91(-26.05 -13.43%)
ゲームストップ<GME> 36.79(-9.76 -20.97%)
アップル<AAPL> 195.43(+0.95 +0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 424.77(+0.25 +0.06%)
アマゾン<AMZN> 185.55(+0.55 +0.29%)
アルファベットC<GOOG> 178.34(-0.01 -0.01%)
テスラ<TSLA> 178.10(+0.16 +0.09%)
メタ<META> 495.04(+1.28 +0.26%)
AMD<AMD> 167.28(+0.50 +0.30%)
エヌビディア<NVDA> 1189.79(-20.19 -1.67%)
イーライリリー<LLY> 849.12(+11.83 +1.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美