株価指数先物【引け後】 短期的とはいえショートを仕掛けづらくさせる

市況
2024年6月10日 18時38分

大阪6月限

日経225先物 39000 +350 (+0.90%)

TOPIX先物 2780.5 +28.5 (+1.03%)

日経225先物(6月限)は、前日比350円高の3万9000円で取引を終了。寄り付きは3万8660円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8650円)にサヤ寄せする形から小幅に上昇して始まった。寄り付き直後に付けた3万8640円を安値にロング優勢となり、前場終盤にかけて3万8910円まで上げ幅を広げた。同水準で推移する75日移動平均線が抵抗線として意識されるなか、ランチタイムでこれを上抜くと、後場の取引開始には3万9040円まで買われた。買い一巡後は3万8870円まで軟化したものの、中盤にかけて再びロング優勢の流れにより、3万9090円まで上げ幅を広げる場面も見られた。

日経225先物は、前場時点では3万8910円まで買われたが、ナイトセッション同様、75日線(3万8920円)が抵抗線として意識されていた。ただし、ランチタイムでこれを上回ってきたことで、ショートカバーを誘う形になったようだ。後場中盤にかけて3万9090円まで買われ、終盤にやや上げ幅を縮めたものの、75日線を上回って終えたことで、短期的とはいえショートを仕掛けづらくさせよう。

また、13週線(3万8810円)を上回ってきたことにより、週を通じて同線を上回ることができるかが注目される。現段階では25日線と75日線水準であるオプション権利行使価格の3万8500円から3万9000円のレンジ内での推移であるが、米連邦公開市場委員会(FOMC)および日銀の金融政策決定会合を通過した後のアク抜けの動きが次第に意識されてくるようだと、足もとのレンジを上放れてくる可能性もあろう。週末に6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、ヘッジ対応に伴う動きも想定しておきたい。

日経225先物は3月22日に一時4万0910円まで買われ、4月19日には3万6710円まで売られた。その後は緩やかにリバウンドをみせつつも、13週線に上値を抑えられる形で保ち合いを継続している。需給面ではショートに傾いていると考えられるが、アク抜けを想定した場合、25日線に接近するなど弱含む局面では、押し目待ち狙いのロングでの対応に向かわせよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.02倍に低下した。一時13.99倍まで下げる場面もみられ、ややTOPIX型優位の展開だった。しかし、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均型を牽引するなか、後場に入ると、弱い値動きだった東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株の一角にも買いの動きが強まり、25日線が位置する14.04倍を付けた。トレンドは弱いものの、リバランスの動きのなかで、NTショートの巻き戻しも入りそうである。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7855枚、ソシエテジェネラル証券が1万9353枚、野村証券が1万1027枚、バークレイズ証券が7997枚、JPモルガン証券が6444枚、みずほ証券が5584枚、ゴールドマン証券が5298枚、BNPパリバ証券が3825枚、モルガンMUFG証券が3668枚、HSBC証券が2648枚だった。

TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が6万5209枚、みずほ証券が5万0957枚、ABNクリアリン証券が4万0709枚、モルガンMUFG証券が3万2392枚、BNPパリバ証券が3万1322枚、JPモルガン証券が2万6690枚、野村証券が2万1769枚、バークレイズ証券が1万8561枚、UBS証券が1万1910枚、SMBC日興証券が1万1399枚だった。

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