アップル、本日からWWDC開催 「アップル・インテリジェンス」を公表=米国株個別

材料
2024年6月10日 23時29分

(NY時間10:29)(日本時間23:29)

アップル<AAPL> 195.60(-1.29 -0.66%)

アップル<AAPL>が本日、毎年恒例の世界開発者会議(WWDC)を開催するが、同社が急成長するAI分野で主要プレーヤーになれるかどうか、市場はその動向に注目している。同社は本日のWWDCの基調講演で、「アップル・インテリジェンス」と呼ぶ一連のAI機能を公表する予定で、新時代への適応が迫られる同社にとって正念場とも見られている。

元々同社はAIの初期のパイオニアで、写真加工や健康機能、デジタルアシスタント「Siri」などでAIを利用してきたが、今では出遅れ組と受け止められており、オープンAIのチャットGPTなどの最先端技術が登場し、それらに後塵を拝している。

今回のイベントで同社は、次期OSの「iOS 18」と「iPadOS 18」、そして「macOS 15」にAI機能をどう組み込むかを示す。また、Siriのより強力なバージョンも計画。

一部報道によると、アップル・インテリジェンスは、ユーザーが必要とする時に、より多くの情報を提供することに重点を置く。これには、通知やテキストメッセージ、電子メールの要約、会議メモの合成、ボイスメモの書き起こし、カスタム絵文字の作成などが含まれる。また、電子メールをより分け、カテゴリー別に分類することもできるようになるという。

ただ、同社は独自の大規模言語モデル(LLM)にも取り組んでいるが、この分野はまだ不十分で、そのためにオープンAIとの提携を発表すると見られている。それにより、LLMで画期的なことをせずともAIで成功する可能性があるが、一つ懸念されるのは、オープンAIとの提携により、アイフォーンでグーグル検索を使うユーザーが減りかねないことだという。アップルはグーグルとの収益分配契約によって年間数十億ドルを得ている。

また、アップルはグーグルとの間で「ジェミニ」の技術を最終的にアイフォーンに搭載するための契約を交渉中だとも伝えられている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.